09:00~

 「富士山トレッキング・西湖コウモリ穴 見学」

 

 

  


夏合宿前半が終了し、折り返しの合宿5日目。

8時に研修所を出発し、富士山五合目付近へ自然観察の課外授業を行いました。
富士山五合目から標高2300mのほとんど高低さのない約2.9kmのトレッキングコースを、約2時間かけて歩きます。高山植物や地形・岩など観察しながら、富士山の自然を五感で感じ取ります。
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まず塾生たちの目に飛び込んできたのは、様々な高山植物です。
富士山の火山高原は、火山灰、玄武岩(スコリア)が堆積し溶岩が風化したもので、湿り気に乏しいのが特徴。
朝夕の寒暖の差も大きく、植物の生育には決して良い環境ではないが、カラマツなどの低木林が発達し、コケモモやイタドリ、オンタデ、ミヤマオトコヨモギなどの先駆的な植物(パイオニア植物)が力強く生育しています。
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塾生たちはこれらの植物を丁寧に撮影し、共生する生き物や鳥の鳴き声などに耳を傾けていました。
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又、富士山の雪が溶けて出来た水「雪代(ゆきしろ)」が創った大きな道や、
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富士山の中腹に70個以上もある小さな火山「寄生火山」を目の前にし、塾生たちは、先生の説明をメモにとりながら、自然が創りだす造形物のダイナミックさを肌で実感しました。
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次に訪れたのは、国指定天然記念物となる「西湖コウモリ穴」です。
溶岩鍾乳石面・縄状溶岩床などで出来たこの洞穴は、総延長350m以上に及び、富士山麓の溶岩洞穴中最大の規模のものです。
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洞穴内部には、富士山の噴火で流れ出た溶岩が外気にふれ、爆発成分(ガス)を発散しながら固まる時、洞穴の内面に鍾乳石や縄状溶岩などが作られました。
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冬温暖であるため、昔は多数のコウモリが冬眠の場所として生息していたので、コウモリ穴と名づけられました。(現在、洞穴は管理され、奥にコウモリの保護区域を設定しています。)

洞穴内はほぼ平坦で天井はかまぼこ形になっているのが特徴。ところどころに「溶岩鍾乳石」が垂れ下がっています。壁が剥がれて二段、三段の棚のような形になった「溶岩棚」や凹凸の激しい縞模様をもった「縄状溶岩」を見ることが出来、ヘルメットを被った塾生たちは、洞穴の狭い道をしゃがんだりしながら、自然の冷蔵庫を堪能しました。
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塾生たちは気を引き締め、明日から合宿後半が始まります。

(事務局:松尾直子)