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 末松 安晴 先生
  東京工業大学 栄誉教授・元学長
 (日本国際賞受賞)

 


「研究するためには、先覚者の仕事に乗っかっていかなければならない」
末松先生はこの言葉で講義を切り出すと、モールス通信、マクスウェルの電磁気学、アインシュタインの誘導放出と、聞き覚えのある偉大な科学者の業績を並べて紹介しました。技術や科学は、先人の叡智の積み重ねで出来ているということです。

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末松先生は、白黒写真をスライドで表示させると、「光ファイバを利用した世界で初めての通信実験は、1953年の東工大の学園祭で行われたものだ」と説明します。

マイクが音声を電気に変え、それをレーザーで光信号に変換し、光ファイバを通したのちに逆の手順で音声信号に戻すという光ファイバ通信の仕組みを聞くと、昨日ラジオの仕組みを勉強した塾生たちは、納得したように頷きました。

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続いて、光ファイバの中で光が全反射して進んでいく様子を実験で示してくれました。
しかし、大容量で長距離に渡る光ファイバ通信の実現のためには、光源としてのレーザーと光の経路である光ファイバの改良が不可欠だったと先生は話します。

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技術と科学を結集し、問題点を克服した現在の世界では、太平洋の海底に光ファイバが敷かれ、世界中で瞬時に通信できるようになりました。活版印刷から続く紙の文明が、いままさに「電子表示文明」に切り替わろうとしているそうです。

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「未来の技術・科学の隠れている姿を引き出して具現化するのが、研究者の仕事。みなさんは産まれながらにしてパソコンや携帯電話を持っている世代。その新しい感覚で、未来の隠れた技術を発見していって欲しい」と、先生は講義を締めくくりました。

 (1期生 佐々木 駿)

 


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