夏合宿 塾生によるまとめ 1

【夏合宿レポート】

2009年8月28日


「日本の未来を開き、世界に貢献出来る創造性豊かな中学生の育成」を目的として、開講された「創造性の育成塾」。
「発明・発見」をテーマとした第4回夏合宿で、今年も豪華な講師陣に恵まれ、充実した9日間を過ごした塾生たち。
彼らが何を学び、何を得たのか、塾生の感想文を掲載します。

夏合宿を通して
今回の合宿では、たくさんのことを学べました。未来の環境問題を解決する技術や宇宙開発など、さなざまな科学のお話を聞くことができました。また、家ではできないような実験も、たくさんしました。とてもよい体験になったと思います。

数日間の授業の中でも、宇宙開発についての授業は、夢があっておもしろかったです。空に浮かんでいるあの月に、人が行ったと思うと、不思議な気分になります。それも、最先端の技術ではなく、何十年も前にそれが実現しているのだから、なおさらです。

夢を追い続けることとは逆に、現実に起きている環境問題に立ち向かって行くことも大切だと感じました。今、地球は危険な状態になっています。そうさせたのは科学ですが、直せるのも科学だと思います。小さなことでも協力していきたいです。授業でもあったけれど、日本人ひとりひとりがほんの少し協力すれば、だいぶ解決に近づけるようです。環境問題は深刻ですが、そのことに実感が持てません。これから協力して、小さな異変でも、すぐに感じとれるようにしたいです。

電子の不可思議な動きを知った授業もありました。考えれば考えるほど解らなくなってしまう、難しいお話でした。しかし、あの事を学んだおかげで、新しく興味を持ち、それを調べるきっかけになりました。合宿の後に読んだ本に書いてあったのですが、実際に教わっていなければ、信じなかったはずです。「それがなぜなのか」も調べることはなかったと思います。

今回、夏合宿では、貴重な経験がたくさんできました。また、よい仲間とも出会えました。これを活かして、今後さらに科学について学び、将来のためにがんばっていきたいです。
(1番  荒川稜平 )

新しいものを生み出す知識
僕は、創造性の育成塾で、ひとつのものをさまざまな方面から見ることを学んだ。宇宙、自然科学、情報通信など、さまざまな分野の著名な先生方が授業をしてくださり、その先生独自の考え方、ものの見方というものに触れることができた。

ものの見方は、同じ対象だったとしても、いくつもの視点があり、自分はいつも形、働き、何でできているかなど、数えるほどの視点でしか見ていなかったことを痛感した。ひとつのものを本当に理解しようと思ったら、その形は何故そうなっているのか、その働きはどうやって起こっているのかなど、沢山の方向から深く見ていかなくてはならないと思った。

知識だけがあっても、新しいものを生み出すことはできない。もちろん、必要な知識がなければ新しいものを生み出すことはできないと思うが、新しいものを生み出すために必要な知識とは、ただ記憶しているだけ、ただ知っているだけでなく、その物事を本当に理解していないとだめだと思った。そのためには、しっかりとした実験や思考が必要だが、必要な器具や、考えるきっかけなどは家では手に入りにくい。創造性の育成塾では、考えるためのきっかけがどんどん出てくる授業や、本当に理解することができるようになった実験が行われ、新しいものを生み出せる「知識」が手に入ったと思う。

また、今回の授業では、自分で考えなければいけないことが多かった。「問いかけ」には、今までに蓄えた知識だけでは到底わからない問題も沢山あり、そのつどノートや資料を読み返し、そこに書かれたデータや先生のご講義からヒントを得て考えていかなければならなかった。その結果、今までにあったものから新たな答えを見つけ出す、「創造性」を育成することができたと思う。

今回身につけた「知識」、「創造性」は、これからの日常生活、学校生活でしっかりと活用していきたいと思う。そして、全国から集まり、9日間を共に過ごした友達と、これからも切磋琢磨しあいたい。

最後に、この塾のことを教えてくださった先生、授業をしてくださった先生方、運営委員の先生方、事務局のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
(2番  伊知地直樹)


創造性の育成塾
私はこの創造性の育成塾に参加できて、本当に良かったと思っています。応募した理由は、科学が好きで興味があり、また、著名な先生方の講義を聞けるチャンスは、めったにないと思ったからです。創造性の育成塾に参加できると知ったときは、本当に嬉しかったことを覚えています。しかし、育成塾の合宿が近くなるにつれ、友達ができるか、講義についていけるか・・・・など不安でいっぱいになりました。

実際に育成塾の合宿が始まると、著名な先生方のおもしろい科学の講義は、私の財産となりました。また、全国からきた理科好きの中学2年生と話すことで、楽しかったし、みんなレベルが高かったので、自分も、がんばらないといけない、という刺激も受けました。参加する前は、不安でいっぱいだったけど、実際に始まると、9日間は、あっという間に過ぎてしまいました。けれども、充実したすばらしい9日間となりました。

この育成塾では、たくさんのことを学ぶことができました。科学は、自然をよく観察して、その中で疑問に思ったこと、気がついたことから、発見や発明があるのだと思いました。つまり、科学は、自然から学ぶということです。身の回りには、たくさんの自然があります。だから、私達の身の回りには、たくさんの科学が隠れているはずです。なので、私も自然をたくさん観察していきたいと思いました。

また、発見や発明したものを通じて人の役にたつことが大事だということです。発見や発明したものが人や地球や動物のためにならなかったものも、今までたくさんありました。

なので、私は、将来、人や動物のためになる研究などをしてみたいと思うようになりました。他にも勉強以外のことでも全体的にたくさんのことを学べました。この創造性の育成塾で得たものは数えられないくらいたくさんあります。私はこの創造性の育成塾で得たことをこれからの将来、生かしていきたいです。

運営委員の方々、塾生のみなさん本当にありがとうございました。
(3番  伊藤葉子)


「創造性の育成塾」を振り返って
私は小学1年生の頃から将来の夢が決まっていて、それに向かって頑張ってきました。

私には、これ以外は考えられないと思っていたのです。しかし、たくさんの著名な先生方の講義を受けて「遺伝子組み換えに関する研究」や「副作用がない薬をつくる研究」に興味を持ち始めた自分に気が付き、驚いています。

授業は楽しいもの、興味を持ったもの、先生が易しく説明して下さっているのにも関わらず私には難しくて全くわからないものもありました。しかし、不思議と長いと感じたことはありませんでした。私は先生のおっしゃったことをノートに書くよう心がけました。簡単そうで難しいです。学校の授業では大切な所は黒板に書いてあるので、それを写せばなんとかなりますが、ここでの講義では、かなり集中して聞き、すばやくノートに書かなくてはいけませんでした。「え、何?」と思っているうちに話は進んでしまうのです。

育成塾では勉強だけでなく、生きていくうえで大切なことも教えて頂きました。例えば将来を決める時どのようにすればいいのか、勉強とは何か、本を読むことの大切さ、などです。また今日明日のことではなく、もっと先のことを考えてほしい。生涯かけて何かやるというものを見つけてほしいという願いも聞くことができました。

生活面においては、初めて洗濯をしました。といっても、洗濯機が洗ってくれるのですが・・・。いつもは起こされるのに、この9日間だけは自分で起きることができました。「私もやればできるじゃん」と思いました。普段の生活ではまず出会うことはないだろう様々な地域の子と友達になり刺激になりました。

おまけですが、最終日早朝の震度4の地震には、とても驚きました。新幹線が2時間遅れましたが、その分長く友達といられて嬉しいハプニングでした。

9日間のすべてが貴重な経験でした。これらを、これからの生活に生かしていきます。

いつか塾生の皆さん、先生方とお会いする時夢に向かってしっかりと進んでいる自分でありたいと思っています。
(4番  稲川友理)


創造性の育成塾
創造性の育成塾で、僕の世界が広がりました。

日本を代表するすばらしい先生方の講演を聞き、日本の技術のすばらしさと将来性を身近に感じることができました。

リニアモーターカーに試乗することが出来ず残念でしたが、超伝導の実験で、超伝導体と磁石によりリニアモーターカーの浮上の仕組みを学びました。冷やした超伝導体を磁石に近づけると、どの極でも反発するマイスナー効果についての実験や、反発した磁石の距離を記憶する実験など、これまで考えたこともなかった原理によって車体を浮かしていることに驚き、とても不思議に思いました。

また、「パスタで橋を作ろう」の実験では、パスタは曲げの力には弱いけれど、引っ張りや圧縮の力には強いという特徴を利用して強い橋にするための工夫を勉強しました。僕たちのチームはコンテストで賞を取れなかったけど、他のグループの橋の崩れ方や、バランスの大切さを知ることができ、面白い実験でした。

「目に見えない放射線を観察しよう」では、霧箱を作ってサマルスキー石やラドンなどを入れて放射線が飛んでいるのを観察し、身の回りにある放射線を探して浅間神社に行って放射線の量を調べた調査は興味深いものでした。神社の敷地内でも、放射線の量がバラバラになることにはあまり不思議には思っていませんでしたが、後で先生からいただいた本を読み、神社にあった石に入っている放射線を出す物質が高い放射線が出ていることを示す数値につながっているということに気づきました。

全国から集まった理科好きの塾生との交流、集団生活の楽しさ・厳しさ・チームワークなど、人との上手なつきあい方も学び、自分も一歩成長した気がします。この経験を将来なにかに役立てることができるように努力していきたいと思っています。同じ学校の後輩にも、塾への参加をぜひ勧めたいと思います。ありがとうございました。
(5番  井上舜)
   
   

 


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