夏合宿 塾生によるまとめ 6

【夏合宿レポート】

2009年9月4日


「日本の未来を開き、世界に貢献出来る創造性豊かな中学生の育成」を目的として、開講された「創造性の育成塾」。
「発明・発見」をテーマとした第4回夏合宿で、今年も豪華な講師陣に恵まれ、充実した9日間を過ごした塾生たち。
彼らが何を学び、何を得たのか、塾生の感想文を掲載します。

創造性の育成塾 夏の合宿を終えて
私は、ただ「理科が好き」という思いだけでこの合宿に応募しました。しかし、この合宿に参加して「もっと理科について詳しく知りたい」という気持ちで一杯になりました。こんな気持ちになれたのは、たくさんの先生方や友達のおかげです。本当にありがとうございました。

この合宿で、沢山の事を学びました。その中でも、一番印象に残ったのは、津田雄一先生の「小惑星探査機・はやぶさの冒険」の授業です。「はやぶさ」は一番難しいとされるサンプル・リターンをしているという事を聞いて、すごいなあと思いました。途中で失敗をして、サンプル採集が上手く出来ているかどうかわからないとも言われていたので、無事にサンプル採集が成功しているといいなあと思います。「はやぶさ」が帰還する日がとても待ち遠しいです。

瀬戸治夫先生の「天体観測」の授業では、普段何気なく見ていた星の詳しい様子まで見る事ができ、楽しかったです。木星の縞模様が見えたのには、とても感動しました。私の家は田舎なので、夜空を見るとたくさんの星がきれいに見えます。頂いた星座早見盤などの資料を使って時々星の観察をしていきたいです。

「目に見えない放射線を発見しよう」の実験では、放射線について学びました。私は放射線と聞くと広島の原爆のイメージが強く、とても怖いものだと思っていました。沢山の放射線が身近にあると聞いた時は驚きました。放射線はあるか無いかで判断するのではなく、数値によって恐ろしいものにかわる事もわかりました。

「炭素繊維にかける夢」の授業での榊原定征先生の「夢を持ち続ける事が大切。大きな志、高い目標を持って進めば、夢は必ず実現する」というお話を聞いて、私もこれから頑張ろうと思いました。

私の夢は薬剤師になる事です。ロゼレムのように副作用の少ない薬を扱う薬剤師になりたいです。

出発前は少し不安だった合宿でしたが、たくさんの友達ができ、あっという間に9日間が過ぎました。富士山ハイキング、リニアモーターカー見学、パスタで橋作りなどのたくさんの実験も楽しかったです。

今年の夏休みは一生忘れられない大切なものになりました。またみんなに会える日が来るといいなあと思います。講義や実験をして下さった先生方をはじめ、たくさんの先生にお世話になりました。ありがとうございました。
(29番  藤川茜 )


育成塾で学んだこと
私が育成塾で学んだこと。それは、発見する楽しさです。実験をすることで、自分の目で見て、手で実際に触り、そうしたことをすることで、新たな発見に気づくことができました。

先生方の講義は、とても興味深く心を奪われるものばかりでした。そのようなことを体験することにより、私は今までより科学に興味、関心を持つことができました。普段の生活では気づかなかったことも、この育成塾を受けることで日常生活のささいなことでも疑問に思い、そしてそれを調べることで何かを発見することができるようになりました。少しずつ少しずつ、自分の頭に知恵が増えていくのはとても楽しく、自分がまた一歩成長したと感じ、とてもうれしくなります。今はまだ小さな発見しかできませんが、いづれは大きな発見をして自分だけではなく、人類が一歩成長できるようにしたいです。

また、育成塾を通してもう一つ学んだことがあります。それは友達関係です。それぞれ違う場所で生まれ育った私達ですが、みんな考えていることは同じで、昔から友達だったみたいに仲良くなりました。お互いに自分が知っている情報を交換したり、共にふざけあったりするのはとても楽しく、休み時間がとても少なく感じるほどでした。その一つ一つの時間は今でも私の心に残り、かけがえのない友だちとの思い出となりました。

私は、こんなにたくさんのことを教えてくれた、与えてくれた育成塾には、とても感謝しています。この育成塾がなかったら、今の私はいないでしょう。たくさんのことを学び、たくさんのことを知り、そしてたくさんの未来への希望を持つことができました。私はこれからもこの育成塾で学んだことを日常生活に取り入れていき、日常生活の中で小さな発見から大きな発見までしていきたいと思います。
(30番  藤原真由美 )

第4回創造性の育成塾 感想文
初日は不安と緊張でいっぱいだった育成塾の合宿も、あっという間に終わってしまいました。体調を崩す事もありましたし、最終日に地震が起きるなどハプニングもありましたが、何とか無事にやり切れ、今思えば最高の夏休みのイベントでした。

生活面では、五分前行動や時間のコントロール大切さに気付きましたし、早寝早起きなどにも大変心がけました。共同生活なので、同じ部屋なった人とそれぞれでルールを作り、みんなで協力してとても楽しく生活できました。また普段、私は洗濯をしたことが無かったのですが、今回経験して、いつもしてくれる母へ感謝しました。

今回の講義の中で特に印象に残っているのは、坂村健先生のユビキタスコンピューター -どこでもコンピューターの世界- と津田雄一先生の小惑星探査機・はやぶさの冒険です。というのも、私は以前から情報利用技術に興味が有り、授業で日々進歩していく情報技術の凄さを知って改めて感動したからです。また、正直言って、余り興味が無かった天文学・宇宙開発の話でしたが、はやぶさの授業を聞いて驚きと共に興味を持ち始めました。瀬戸治夫先生の天体観測では、「夜空ってこんなに綺麗なんだ」と自然の美しさに余りにも感動して、思わず泣いてしまったほどでした。

よく目にする富士山の写真と違い、当然ながら夏の富士は残雪も余りなく、少しがっかりしました。しかし、そこに生息する植物や地表のゴツゴツした溶岩など真の姿を実感できて、うれしかったです。何より、富士山からの景色の美しさには大感激でした。

日本各地に同学年の理科好きの友達ができたことも、創造性の育成塾に参加して得られたものです。遠くに住む私ですが、インターネットでこれからもコンタクトを取っていくつもりです。

最後になりましたが、今回御講義して頂いた先生方、運営委員の先生方、事務局のスタッフの方々、そして、この合宿の機会を与えて下さった皆様、本当にありがとうございました。
(31番  前田将宏 )


創造性の育成塾
この創造性の育成塾を通して、私は大きく成長する事ができました。全国各地から来た人達といっしょに生活し、9日間という間に大切な友情を築けたという事は私にとって忘れられない思い出です。私はこの合宿が始まる前、とても楽しみでドキドキしていました。そして、合宿が終わった今でもこの貴重な体験は鮮明に覚えています。

先生方の講義や実験はとても興味深く、考えせられるものばかりで、私は視野を広げる事ができました。私はバイオテクノロジーや微生物などに興味があります。そのなかで、特に興味を持った講義はDNAのお話などです。タンパク質が細胞を作りそして、私たちの顔や体が形成されているのだと聞いた時はとても驚きました。また、私達の体の中には化学物質や紫外線で傷ついたDNAを修復する力を持っていると聞いて、人間の体は素晴らしいなと改めて思いました。

私は、「科学」とは世界を平和にするものであり、自然や生物達と共生できる社会づくりに必要なものだと思っています。だから私は、科学を学び、地球上の生物が共生できる社会づくりに貢献できたらと思います。

この塾で私が考えた事は、身の回りにはよく考えると説明の出来ないことなどがたくさんあるということです。わたしはそれを「なぜ」と考え続け、好奇心を持って解明していきたいです。

また、私がこの塾に参加して学んだ事は「信念を強く持つ」という事と「何事にも挑戦していく」という事です。この塾に参加する前まで、私はときどき人の意見に左右されて行動してしまう事がありました。しかし、この塾に参加させて頂いて全国のレベルの高さを実感し、このままの私ではいけないと思いました。自分で「やりたい」「知りたい」と思った事は自分の意見を人に貫き通してまでやりぬかなければならないのだと改めて考えさせられました。

最先端の科学に触れ、仲間と呼べる友達を作れたという事は私にとって非常に貴重な体験です。このような体験ができた事はこれからの自分の道を進む上での自信につながっていくと思います。この塾で私の視野を広げる事が出来たので、その視野をさらに広げて自分の実力を高め行きたいと思います。

有馬朗人先生をはじめとし、関係者の方々、9日間一緒に過ごしてきた皆さん、本当にありがとうございました。
(32番  増子光希 )


感動の日々
創造性の育成塾から合格通知を頂いた時には、本当に喜んで飛び上がってしまいました。どの様な人達が集まるのだろうかという期待と不安でいっぱいでしたが、研修所に着くと不安は消えて、すぐに友達ができました。

待ち望んでいた講義は、どれも興味深く、専門的な内容ではありましたが、解りやすく解説して下さったのでよく理解できました。そして自分の頭の中が、物理や化学・生物・宇宙で満たされていく幸せを、初めて感じました。

特に、北澤宏一先生の授業は刺激的で、まだ触ったことが無かった超伝導磁石と液体窒素を使用した実験をさせて頂きました。この時、超伝導磁石ともう一方の磁石との相対的な位置関係は、一度決まると変化しないという現象などが目の前で起き、触れながら実感できた事は大きな感動でした。いろいろな実験にはとても探究心をくすぐられました。

科学についてもっと知りたくなり、帰宅した翌日に図書館へ行き「ニュートン」を開いてみると、そこには外村彰先生の記事が載っていました。この様な著名な先生が僕の質問にお答え下さった事を思うと、とてもありがたい気持ちになりました。この経験を活かして、まだ解明されていない科学を研究して行き、まずは身近な人達に役立つ様に、更には素晴らしい発見や発明ができる様に、努力して行こうと思います。

創造性の育成塾で得た充実感や満足感によって、内面的にも大きく成長できたと思います。これからの人生に新たな可能性を見い出せたことは、僕の前に明るい道を拓いてくれました。神秘的なものは美しく、未知なるものは偉大であると思います。その意義を追求して行く小さな幸せこそ、飽きることの無い大きな喜びであると確信しました。

仲間と共に学んだこの夏を一生忘れません。短い期間でしたが、貴重な体験ができ、とても楽しい日々でした。最終日には大きな地震があり、九州ではあの様な凄い揺れを経験した事が無かったので、それもまた良い思い出となりました。

皆様、たいへんお世話になりました。ありがとうございました。
(33番  丸山夢都 )
   
   

 


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