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8月4日の時間割 2時限目

 

9:00~10:30

小林 誠 (こばやし まこと) 先生

(ノーベル物理学賞受賞者、高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授、日本学術振興会理事)
 

講義「反物質について学ぼう」

授業内容

開塾式に続いての講義は、ノーベル物理学賞受賞者で、高エネルギー加速器研究機構(KEK)名誉教授の小林 誠 博士。 素粒子理論を専門とする小林 博士は、2008年にノーベル賞を受賞した「小林・益川理論」について、「全てを理解するには専門的過ぎるので、なるべく ”イメージしやすく” 説明しましょう」とし、そのための基礎知識として必要な「反物質」について講義しました。

最近公開された映画の中に、「反物質」を盗み出し、脅迫の材料にするストーリーがあったことに触れ、実際にはどこまでが本当で、どこからがフィクションなのでしょうか、と切り出した小林博士。
「CERNという研究所は実際にあり、反物質の研究も行われているが、小瓶に入れて持ち出し、爆弾のように使うことはとても出来ません」として、実際にはどのような物なのかを、すべての物質の元である原子モデルから紐解き、丁寧に説明していきました。


電子、陽子、中性子と、同じ質量で電気的に反対の特性を持つ「反物質」(陽電子、反陽子、反中性子)が、 反応しあって起こる「対消滅」という現象について説明し、アインシュタインの 『E=mc2』 の式を講義。
授業の後に小林博士に感想を伺うと、「普段あまり中学生に講演する機会はないが、とても関心が高く、ポイントをついた質問も多かったですね。」 と笑顔で応えられました。

授業はストリーミング動画で公開中。ぜひご覧下さい。

動画で見る

 

 

 

講師プロフィール

1944年 愛知県生まれ。素粒子理論を専門とする理論物理学者。1972年、名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。
京都大学の助手時代の1973年、同僚の益川 敏英 氏と共に発表した「小林・益川理論」で、クォークが3世代(6種類)あることを予言し、K中間子の崩壊の観測で確認されていたCP対称性の破れを理論的に説明できることを示した。この「クォークの世代数を予言する対称性の破れの起源の発見」によって、2008年ノーベル物理学賞を受賞。
名古屋大学特別教授 及び 高エネルギー加速器研究機構の特別栄誉教授、独立行政法人日本学術振興会理事、財団法人国際高等研究所フェローを務める。