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8月4日の時間割 4時限目

 

13:00~14:30

塩川正十郎 (しおかわ まさじゅうろう) 先生

(東洋大学総長 元財務大臣)

講話「歴史の話」

授業内容

4限目の講師は、政治の世界で長くご活躍された「塩爺」こと塩川正十郎さん。
冒頭、背筋も伸び、かくしゃくとした様子の塩川先生が今年89歳を迎えると紹介され、塾生たちから驚きの声が上がりました。「歴史について」と題した講話では、日本の近現代史で活躍した人々が、何を志し、どのように歴史を動かしていったのかについて、その時代の背景や世相を交えて語られました。

幕末から明治にかけて、日本を一流国にしようと奮闘した政治家や知識人の名が次々と登場。その中で、政治を大きなタイムスケールで見ると、30年ごとに節目があり、近現代史の中で日本が誤った選択をした大きな原因も、そうした流れのなかで国の大きさを見誤った結果である、と分析しました。
第2次世界大戦では学徒動員で出征した経験を持ち、戦後も政治の表舞台で活躍されてきた塩川先生は、近現代史においてはまさに歴史の生き証人。戦時中の言論統制や戦後の朝鮮戦争、安保闘争などについても、自らの経験と当時の世相までを交えて流れるように語り、歴史の要所要所では「公共心」を持った政治家によって意思決定が行われてきたと述べました。しかし、塾生からの「今、そのような立派な政治家がいないようですが・・・」との質問には、「公共心」にかけたサラリーマン政治家ばかり増えてしまった、と歯に衣着せぬ一幕も。


現在は、東洋大学の総長を務める塩川先生。
講話の最後には、「自分でこれをやろうという目標をたてなあかんで!」と、前途ある塾生たちに檄を飛ばしました。


授業はストリーミング動画で公開中。ぜひご覧下さい。

動画で見る

動画の公開は終了しました。

講師プロフィール

1921年 大阪府布施市(現:東大阪市)生まれ 
1944年 慶應義塾大学経済学部を卒業。1967年 衆議院総選挙で国会入りを果たし、以来、11回当選。運輸大臣、文部大臣、内閣官房長官、自治大臣 兼 国家公安委員長、財務大臣の要職を歴任。国際的には、フィリピン政府から「フィリピン・日本友好賞」を受賞、マレーシアからは「タン・スリ(伯爵)」の称号を伴う最高勲章を受章している。
「塩爺」の愛称で親しまれる。