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8月6日の時間割 5時限目

 

16:00~18:00

野口 聡一 (のぐち そういち) 先生

JAXA(宇宙航空研究開発機構) 有人宇宙環境利用ミッション本部
有人宇宙技術部  宇宙飛行士

講演 「地球と向き合った163日」 

授業内容

2009年12月に宇宙へ飛び立ち、国際宇宙ステーションに滞在。今年6月に地球に帰還したばかりの野口聡一宇宙飛行士が登場。

まずはDVDに合わせ、163日間にわたるミッションの様子を説明。カザフスタンからの出発から始まり、国際宇宙ステーションでの活動、宇宙での日常、山崎直子宇宙飛行士との共同作業、宇宙から見た地球などについて紹介しました。






その後は質問の時間。
塾生たちは、「宇宙でヨーヨーをしたらどうなりますか?」「宇宙で出たごみはどうするんですか?」「宇宙飛行士になるための訓練は?」など、本やテレビなどで得た知識と照らし合わせながら質問しました。
「半年間の宇宙滞在を終えた、次の目標は何ですか?」との質問には、「今まで2回のミッションはアメリカとロシアの宇宙船に乗って行ったので、次は種子島から日本製の宇宙船に乗って行くことが夢です」と語りました。

他にも、「創造性とは、方法論ではなく着眼点の変化だと思う」「宇宙に行ったときは、地球と自分が対等な一つの生命体だと感じた」など、ほぼ全員の質問に対し、一つひとつ丁寧に回答していく野口宇宙飛行士。塾生たちは最後に大きな拍手を送り、感謝の気持ちを表しました。


講師プロフィール

1965年 神奈川県生まれ。91年 東京大学大学院修士課程修了後、石川島播磨重工業(株)に入社。航空宇宙事業本部でジェットエンジンの設計及び性能試験業務を担当。96年 NASDA(現JAXA)が募集していた宇宙飛行士候補者に選ばれる。NASA(米国航空宇宙局)の第16期宇宙飛行士養成コースに参加し、98年 ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者)に認定される。その後、訓練と同時に「きぼう」日本実験棟の開発支援業務にも従事。
2005年7月 スペースシャトル「ディスカバリー号」による国際宇宙ステーション(ISS)組み立てミッションに参加。3回の船外活動のリーダーとして、軌道上でのシャトル耐熱タイルの補修検証試験、ISSの姿勢制御装置などの交換や機器の取付けと回収を行う。 08年11月には、ISS第22次/第23次長期滞在クルーに任命され、09年12月23日から10年6月2日までの161日間を、フライトエンジニアとしてISSに滞在(日本人最長記録)。軌道上では、科学実験をはじめとする宇宙環境利用に重点をおいた作業を行い、山崎宇宙飛行士との共同作業でも注目を集めた。