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8月6日の時間割 6時限目

 

19:00~20:00

大平 貴之 (おおひら たかゆき) 先生

プラネタリウムクリエイター 大平技研 社長

講話「地上最高の星空を求めて ~メガスター開発ストーリー~」

授業内容

560万個の星を映し出す「MEGASTAR-II」でギネスワールドレコードに認定された、プラネタリウム・クリエイター大平貴之さんの講話。
冒頭、「みなさん、目を閉じてください」と切り出した大平先生。合図で目を開けると、教室が一面の星空に。「きれい!」塾生から大きな歓声が上がりました。MEGASTAR-IIの映し出す天の川の下、大平先生の現在に至るまでの挑戦の歴史が語られます。


小学生のころからプラネタリウムを自作していたという大平先生。「僕は、わりと周りを困らせる子どもだった」とユーモラスな語り口で振り返ります。「でも、自分の部屋に蛍光塗料で描いた星空を、初めて人に見せた時、とても喜んでもらえた」と現在に至るルーツを説明。こんなものがあったらどうだろう? という発想の下、7畳の自室で次々に「研究開発」していった少年時代の話に、場内からは笑いが絶えません。

大学時代には本格的にプラネタリウム作りに没頭。小学生の頃に書いた設計図を「アストロライナー」として完成させた大平先生は、「今までは地上から肉眼で見られる星空を再現していたが、目には見えない、もっとリアルな星空を作りたかった」と、12等星までを再現するMEGASTARを開発。
その後もひとつ完成する度に、「一人でも運べる大きさにしたい」「もっと大きな会場で見てもらいたい」と改良を重ね、ついには投影星数2200万個のSUPER MEGASTAR-Ⅱを完成させました。
塾生からは質問が殺到。両親は賛成してくれたのかという質問に対しては「家族の協力・理解がなければできなかった。信じて応援してくれたから成功できたと思う」。夢を実現するために必要なこととしては「自分で信じていることをまっすぐ突き進むこと。手の届く目標から少しずつステップを積み重ねてレベルを上げていくことや、常識にとらわれないこともとても大事だと思う」と答え、夢を実現してきた秘訣の一部が垣間見えました。

動画で見る

動画の公開は終了しました。

講師プロフィール

1970年 神奈川県生まれ。小学生の頃から数々のプラネタリウムの自作に取り組み、大学時代にアマチュアでは例のないレンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」の開発に成功。98年 従来のプラネタリウムの百倍以上となる150万個の星を投影できるプラネタリウム「MEGASTAR」をIPS(国際プラネタリウム協会)ロンドン大会で発表。2004年には日本科学未来館に導入された、星の数560万個の「MEGASTAR-II」が、ギネスワールドレコードに認定。玩具メーカーのセガトイズと共同開発した、世界初の光学式家庭用プラネタリウム「HOMESTAR」は世界累計40万台以上を売り上げるヒット商品となる。2008年6月、投影星数2200万個の「SUPER MEGASTAR-II」をIPSシカゴ大会で発表。その後も、新製品を相次いで発表している。東京大学特任教員 和歌山大学客員教授。