授業内容
高校で化学を教えている 兼 龍盛 先生の「スライム」を使った実験授業。
まずは、うがい薬(ヨウ素)の入ったコップに、熱帯魚飼育などに使われる塩素の中和剤を加えてみました。
「変わった!」 茶色のうがい薬が一瞬で透明に。
次に、CCレモンとうがい薬、オキシドールを順番に入れて混ぜ、透明になった液体を前に、反応を待ちます。すると2分ほどで、今度はうがい薬の色が復活! これは「時計反応」を見る実験でした。
「化学実験は手品ではありません。 「楽しい」 の次に 「何が起こっているのか?」 を考えることが必要です」
兼 先生は、それぞれの材料がどのような役割を果たしたのかを示し、なぜ液体の色が変わるのかを解説しました。
続いては、ポリビニルアルコールとホウ砂(ホウシャ)を使ったスライム作りです。先生の説明を受け、出来上がったスライムにBTB溶液を加えて、アルカリ性であることを確認。
更にこれを酸性にしてみると、固まっていたスライムは液状に戻りました。兼 先生は、この実験で起こっていることを分子の結合と分離によるものとして、仕組みを説明。
次に、塩化カルシウム、尿素をそれぞれスライムに加えてみると、今度は温度が変化。これも分子が運動することで起こる現象です。
兼 先生はその確認として、試験管で液化プロパンを燃やしながら、塾生たちに温度を体感させ、「化学反応」と「熱」の基本的な仕組みについてわかりやすく解説しました。
「化学反応」の面白さと仕組みを覗いた1時間半。
兼先生は、塾生に「頭を使って"科楽"をしよう!」と呼びかけ、実験を終わりました。
授業はストリーミング動画で公開中。ぜひご覧下さい。