授業内容
「波にはどんなものがありますか?」
星川 仁一先生の実験は、塾生への問いかけから始まりました。これまでに様々な講義・講話を受けてきた塾生たちは、音・光・地震波・電波など、次々に挙げます。星川先生はまず、反射や屈折、回折、透過など、波の持つ不思議な性質を紹介。音叉の共鳴を手始めに、周波数の違う音を同時に出して「うなり」を発生させたり、長さの違う紐につけたおもりを揺らすとどうなるかを実験し、具体的な形を見せながら、波の「共振」について説明しました。
また、大きなバネを使って、波の伝わり方を再現。塾生たちにウェーブマシーンを触らせた後、実際にストローを使って自作してみるなど、「波」を形にする実験を行いました。
モノコードを使った実験では、弦に引っ掛けた紙片を振動で飛ばし、波に「節」と「腹」があることを解説。更には、デジタル教材を使って、音の波形を見せながら倍音を重ねて和音を発生させたり、サイレン音が通過していく映像でドップラー効果を紹介しました。
もうひとつの「波」の代表である「光」の性質としては、プリズムと空が青く見えることを例に挙げ、分散と散乱について説明しました。
今回紹介した「波」の話はごく一部にしか過ぎず、実は「電子」も波の性質をもっており、また「超ひも理論」も「波」がキーワードになっている、と解説した星川先生。
最後には 「この授業は、高校の物理の教科書の内容でした」と種明かし。「皆さんも高校に進むと、こういう事を学びます。面白いと思いますので、楽しみにしてください」として授業を終えました。
授業はストリーミング動画で公開中。ぜひご覧下さい。