8月4日 (土) 4時限目

 

13:00~

筧 捷彦

早稲田大学 教授
情報オリンピック日本委員会理事長

講義 

「コンピュータにできること・できないこと— プログラムとアルゴリズム −」

 

【授業レポート】

※講義動画の公開は終了しました。

情報オリンピックの理事長を務める筧先生は、「学校での勉強に"情報"という科目はないが、すべての科目で情報を学ぶことになっている」と切り出し、情報科学という分野を紹介。

 

まずは腕試し。Bebrasという情報科学コンテストの問題を実際に解いてみる。

 

中学生・高校生向けの質問に取り組む。最短距離や効率の良い答え方を求める問題、多くの計算手順を必要とする問題がイラスト入りで並んでいる。

 

高校生向けの問題までできた佐藤君には、どのように解いたか、自分の考え方を発表してもらった。与えられた問題に、どうやったら効率的に答えを見つけられるかを考えることがカギ。

 

コンピュータとは、与えられた指示通りに計算を行う機械。パソコンの中だけでなく、自動車から炊飯器まで身の回りのあらゆる機器に組み込まれており、同じ性能の機器でも、搭載する電子回路のプログラムによって、より効率的に動作させることができる。コンピュータは、最大値・最小値・整列・素因数分解などを求める大量の計算をすることができる。しかし、コンピュータの性能の進化には今の方法論では限界があるので、効率的な計算処理の「やり方=アルゴリズム」を見つけることが重要だ。

 

情報オリンピックは、データの検索や計算処理をよりスムーズに行うための手順(=アルゴリズム)を見つけ、C/C++言語でプログラムを書く大会。筧先生は、高校3年生までが参加できるが、時間をかけて準備する必要があるので、今から挑戦してみてほしい、と塾生に参加を呼びかけた。


 

 

 

【講師ご紹介】

略歴:
1966年東京大学工学部計数工学科数理工学コース卒業
70年 東京大学大学院工学系研究科修士課程終了。東京大学工学部計数工学科 助手
74年 立教大学理学部数学科 講師
78年 同 助教授
86年- 早稲田大学理工学部 教授

工学博士。専門はコンピュータソフトウェア,とくにプログラミング言語とそのコンパイラ,プログラムの検証などを研究。
情報オリンピック日本委員会の設立時から理事を務め,2011年からはその理事長を務めている。
早稲田大学基幹理工学部情報理工学科教授 情報処理学会情報処理教育委員会委員長 情報オリンピック日本委員会理事長