8月5日 (日) 3時限目

 

13:00~

白井 克彦

放送大学学園 理事長
前早稲田大学 総長

講義

「電気と情報の世界」

 

【授業レポート】

 

ありのままの自然の中で育ち、そこでいろいろなものに興味を持っていたという少年時代。
当時を過ごした中国に、巨大な塔のような給水タンクがあった。それに好奇心をふくらませ、とにかく機械を見ていれば満足だったという。

自らを「ラジオ少年だった」と話し、身の回りの材料を寄せ集めて、ラジオをはじめいろいろな機械を手づくりしていたという白井先生。材料を探しているとき、もっともうれしかった部品は、電線の切れ端だったとか。

 

「自分の好きなものは、とてもキレイに見える。そこが一番大事。そこをいかにのばすか。好きじゃないもので創造性を伸ばすのは難しいね。」と白井先生。
「この塾では大人が用意してくれた実験や講義がたくさんある。それも貴重だし大事だけど、自分が好きなものを自分で実験して、発見することが大事だと思う。」

 

機械好きだったが、仕組みはよくわからなかった。
一番わからなかったという変圧器について、噛み砕いて塾生に説明した。
「変圧器などの自分の目で見られない、五感で感じられないものには、法則や理論がある。」
「レオナルド・ダ・ビンチは、飛行機など機械の絵をたくさん描いた。絵を見ると、鳥やトンボをよく観察し、飛ぶメカニズムを想像していることがわかる。そこに理論・理屈がある。」
「見えないものはたくさんある。これを自分で掘り起こすのは、楽しみでもあるし苦行でもある。」と、話した。

 

一番尊敬している人を質問され、「たくさん尊敬する人がいるけど、やはり電磁波を発見したマクセルかな。」
目に見えない法則はどうしたら見つけられるか?という質問には、「ラジオが好きだったけど、理屈なんてわからなかった。その理屈を理解しようと勉強した。やっぱりわかるとうれしい。」「法則を作ろうというより、いろいろ積み重ねていって見つけるような感じかな。」「いずれにしても、楽しいかどうか。わかりたいと思うかだと思う」

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【講師ご紹介】

略歴:
1939生まれ
1963年早稲田大学第一理工学部電気工学科卒業。1968年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程単位取得満期退学。工学博士。
1975年に教授となり、現在は名誉教授。専門は知能情報学。早稲田大学教務部長、国際交流センター所長、常任理事等を歴任し、2002年早稲田大学第15代総長に就任。2010年11月退任と同時に同学事顧問に就任。2011年4月より放送大学学園理事長。
電子情報通信学会、情報処理学会、人口知能学会、日本音響学会、米IEEEなどの学会員。文部科学省中央教育審議会大学分科会委員、日本私立大学連盟顧問等、多数の要職を兼務。
主な受賞歴に、日本放送協会放送文化賞、イタリア共和国功労勲章グランデ・ウッフィチャーレ賞など。