8月5日 (日) 4時限目

 

14:30~

山口 晃弘

品川区立豊葉の杜中学校 副校長

実験 

「気体の不思議」

 

【授業レポート】

 

大気を構成している様々な気体の性質について、まずは知識を確認。質問の度に勢い良く手が挙がる。

 

 

水道水に二酸化炭素と空気を入れて振る。二酸化炭素は水に溶けたため、容器がへこんだ。

 

 

  

カイロの中の鉄粉をペットボトルに入れ、それぞれ酸素・二酸化炭素・空気を注入してみる。
鉄粉の酸化反応によって酸素が吸収され、酸素と空気を入れたペットボトルがへこむ。(左から、二酸化炭素・空気・酸素を入れたボトル)

 

 

 

二酸化マンガンと過酸化水素水で酸素を作って試験管に集め、その中で線香を燃やしてみる。
上級者はスチールウールで挑戦。

 

 

傘袋を使った水素の爆発実験。傘袋に水素2:酸素1を入れて混ぜ、安全な距離をとって着火。ドーンという轟音と共に爆発した。ロケット燃料や水素エンジンにも応用されているパワーを体感。

 

(←動画を再生できます)

希塩酸と亜鉛で試験管内で水素を作り、小さく爆発させてみる。不思議な音を立てて、水素は爆発した。

 

 

「気体」は、原子・分子と大気というスケールをつなげる良い教材のひとつ。様々な事象を科学的に捉えることは面白く、自然科学はその面白さのために発展してきたとも言える。
そして、自分の手で行う実験は体験につながり、体験は理解につながる。

「気体の面白さを実感できたら今日の実験は成功です」山口先生の実験は拍手で終わった。