8月7日 (火) 2時限目
14:40~ 宮内 卓也 東京学芸大学附属世田谷中学校 教諭 実験 「炭素のゆくえを追いかけよう」 |
【授業レポート】
まずは、試験管に割り箸の木片を入れて熱する乾留実験。熱によって、有機物である木片は分解されて木炭(炭素)になり、試験管の口からは水素が出て行く。
酸素で満たしたフラスコに電極とマグネシウムリボンをセット。そこに木炭を密閉して熱する。木炭は赤く輝いて燃焼し、消えた。炭素は酸素との化学変化によって気体になったと考えられる。
(↑動画を再生できます)
フラスコを密閉したまま、電極にドライヤーを繋ぎ、高電圧の電流を流す。マグネシウムリボンは強く発光して白くなり、フラスコには白いものが残った。
フラスコ内の残留物に炭素が入っているか確認してみる。マグネシウムだけを溶かす塩酸を入れると、塩酸では溶けない固体状の炭素が姿を現した。
フラスコ内には、酸化マグネシウムと炭素が残っていた。これで、有機物から取り出した炭素が、酸素と結合して二酸化炭素に変わり、更に炭素に戻ったことが分かった。見た目の状態が変わっても、炭素はそこに存在し続けている。
(↑動画を再生できます)
最後に、滅多に見ることができないダイヤモンド(=炭素)を燃焼させる実験。酸素で満たした特別なフラスコに密閉して強力なバーナーであぶると、木炭と同じように燃焼した。