8月8日 (水) 1時限目

 

09:00~

宮本 一弘

開成中学校・高等学校 教諭

実験

「化学でカラーマジック!」 

 

【授業レポート】

 

宮本先生のテーマは、身近なものを使った家庭でもできる実験。まずは電気分解の実験装置を、しょうゆのポリ容器とゼムクリップ、9Vの電池で作る。電解液にはミョウバンの水溶液を使用する。

 

 

 

ゼムクリップの電極を通したポリ容器にミョウバン水溶液を吸い上げ、電極を9V電池につなぐ。容器内の電極からは気体が発生した。陰極側からは水素が、陽極側からは酸素が出ている。

 

 

(↑動画を再生できます)

容器を火に近づけ、中にたまった気体を一気に押し出すとパン!という破裂音と共に爆発。水素と酸素が2:1ので混合したこの気体を「爆鳴気」という。

 

 

今度はポリ容器2個を使って実験装置を作る。電解液となる硫酸ナトリウム水溶液にはBTB溶液を入れて、緑色にしておく。

 

 

装置に電解液を入れて電池をつなぐと、先ほどと同じように容器内の電極から気体が発生。電解液は陰極側で青色、陽極側で黄色に変化した。容器にたまる気体の量を見ると、水素と酸素が2:1で発生していることがわかる。

 

 

 

ムラサキイモの色素を使った実験。紫色の溶液にアルカリ性のキンカンを5滴加えると、青く変化。更にドライアイスを加えると、赤紫色に。再びキンカンを入れると紫に戻った。

 

 

 

強酸性の掃除用洗剤を加えると今度は真っ赤に変化した。仕組みと物の性質がわかっていれば、身近なものを実験装置や試薬にして実験することができる。