夏合宿のまとめ

　　僕は、この8日間の合宿で、科学に関する知識ばかりでなく、自分の人生が変わるかもしれないと思うような多くの考え方、生き方を教えてもらったような気がします。

　　もっとも印象に残っているのは、人工衛星「はやぶさ」の開発に携われた國中先生の、「決まった未来はない、創る未来しかない」、「挑戦なくして未来は拓かない」という二つのお言葉です。僕はこれを聞いた時、これこそがこの合宿のテーマの「創造性」につながる本当に学ぶべき姿勢だと思いました。何が起こるか分からない不安はあるかもしれない、けれどどんな発見や発明も、そんな不確実性の中からしか生まれないんだと改めて感じました。日ごろの学校の勉強では、もう明らかになったこと、証明や実証された事実しか学ばないのでなかなかこうしたことを考えたりする機会がありません。また、あまり積極的でなく、何かについてじっくり取り組んだり、考えたりということが少なかった僕にとって、今回のような合宿に参加できたことはこのうえない財産となりました。

　　色々な考え方や、科学の現場、現状について素晴らしい講義をいただいたことで、僕はいままでより少し自分でものごと考えることができるようになったと思います。遠い世界のことのように感じていた物理オリンピックやチャレンジにも参加してみたいと思うようになりました。将来、どのような道に進むにしても、この合宿で学んだこと、得たことを活かして、まだ解明されていない未知の世界に挑戦していくような人間になりたいです。