夏合宿のまとめ
僕はこの合宿で「創造性とは何か」について深く学ぶことができました。創造性とは、人の真似ではなく、自分で新しいものを作りだす能力です。
発明も創造の一つです。山下先生は、新たなものを発明する時には五秒ほどで進むべきものが見えることがあるとおっしゃいましたが、そこに至るまでには、たくさんの失敗の積み重ねや努力があったと思います。
藤嶋先生は、「身の周りのことを注意深く観察しよう」とおっしゃいました。創造性を発揮するためには、身の回りの変化を見逃さないように常にアンテナを高く張っていることが必要だと思いました。
國中先生の授業では、イオンエンジンのようにそれまでの常識にとらわれないものを作りだすには、他人から不可能だと思われても実現するまであきらめない姿勢が重要だということを強く感じました。
昨日まで無かったものを作るためには、失敗をうまくいかすことや、日頃からものごとを注意深く観察すること、粘り強い姿勢が大切だということを先生方は教えてくださいました。
また、富士山自然観察では、自然からも多くのことを学びました。観察して感じたことは、植物の生命力の強さと素晴らしさです。高山の自然環境はとても過酷ですが、そこに生きる植物は厳しい環境に負けない生命力をもっています。
例えば、枝が片方にしか生えていない木や、雪の球に折れそうになっても耐える木、水脈のある場所にだけ生える植物などです。僕はそれらの姿を目の当たりにして、生物のたくましさ、素晴らしさにとても感動しました。そしてその場で、生物学者になりたいという気持ちを新たにしました。
僕の将来の夢は生物学者ですが、特にバイオミメティクスに興味を持っています。生物の持つ性質を活かして世の中の役に立つような研究がしたいと思っています。
そのためには、創造性が不可欠です。合宿で先生方から学んだことを胸に、これからも夢に向かって努力していきたいです。
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