第8回夏合宿-HOME > 塾生紹介 > 塾生まとめ
出席番号 37
山内 陸史 ( やまうち りくし )
夏合宿のまとめ 創造性の育成塾では、毎日、それぞれの分野において第一線で活躍されている先生方による、とても刺激的な楽しい授業を受けることができました。
特に印象に残っている授業の1つに、有馬朗人先生の講義があります。有馬先生は、東洋と西洋の文化の違いが、実は自然科学の考え方にも影響を与えているということについて話されました。対称性を非常に重視する西洋、必ずしも対称性にこだわらない東洋、その文化的な違いが、芸術、建築、造園だけでなく、自然科学の考え方にも影響を与えているとおっしゃっていました。左右対称につくられたヴェルサイユ宮殿の庭園、左右対称には全くつくられていない竜安寺の庭園などを例に挙げながら、先生は話してくださいました。そして、物理法則における対称性にこだわり続けた西洋の物理学者と、対称性にこだわらなかったために、西洋の物理学者を超えることができた東洋の物理学者の話もしてくださいました。ぼくは、庭園と物理学研究という、一見離れているように思えるものが、実はつながっていることにとても衝撃を受けました。また、科学者がどのような文化の中で生きているかが、科学に影響を与えていること、文化が科学の進歩を妨げたり、反対に大きく前進させたりすることに驚きました。そして、ぼくも、有馬先生のように、一見離れているように思えるものにつながりを見つけ、それを論理的に説明できるような創造力をもった人になりたいと強く思いました。
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