科学オリンピック体験談

国際生物学オリンピックに出場された15期生の日吉雪乃さんが、「生物学オリンピックに挑戦しよう!!」と題し、ご自身の経験を交えながら生物学オリンピックの魅力を紹介してくれました。

科学オリンピックは、科学の各分野(数学、化学、生物、物理、地学、情報、地理など)の知識や技能を競う大会です。国内大会を勝ち抜けば、世界中の高校生が集まって行われる国際大会に参加できます。

冒頭、生物学は他の分野とすごく繋がりが深いというお話から始まりました。
生物学には、地球全体のスケールから細胞の中や分子レベルのミクロな世界まで、幅広いアプローチがあります。最終的には「生き物を理解する」という一つの究極の目標に向かっている、多様な階層を横断する学問なのだそうです。日吉さんは、具体的に高校で学ぶ理系5教科(数学、物理、化学、地学、情報)全部に、それぞれの関わりがあるということを説明してくれました。
「生物ってあんまり興味ないかもな…」って思っていた人も、この日吉さんのお話を聞いて、自分の興味分野と生物学が実は繋がっているのかもしれない!?と思い始めたのではないでしょうか。

生物学オリンピックは高校生以下が対象で、国内大会の日本生物学オリンピック(JBO)で優秀だった高校2年生以下の生徒が、国際大会である国際生物学オリンピック(IBO)に出場します。
日吉さんは、中学3年生と高校1年生の時に日本生物学オリンピック銀賞を受賞し、2024年に高校2年生で第35回国際生物学オリンピック(IBO)に参加して銀メダルを獲得されました。
まず、JBO2023本選の様子を動画で紹介してくれました。筆記・実技試験だけでなく、観光や研究室見学、交流を楽しむ参加者の姿を、塾生たちは生き生きと食い入るように見ていました。

また、日吉さんは1週間にも及ぶIBO2024のエピソードを、多くの写真と共に振り返りました。国際大会ならではの言語トラブル、観光の裏話、他国選手との交流秘話など、貴重な経験談が語られました。

試験が面白いだけでなく、日本中、そして世界中の生物好きと友達になれたり、開催都市を観光できたり、沢山の魅力があるという生物学オリンピック。「人生最高の体験だった!」と日吉さんは終始楽しそうにその魅力を語ってくれました。

「気軽にチャレンジしてみてください!!!」と講義が締めくくられ、講義後には、国際大会期間中のメンタルの保ち方やオリンピックに向けての勉強法など、塾生から多くの質問が寄せられました。
日吉さんのお話が、多くの塾生たちの背中を力強く押したことと思います。

(13期 五十嵐瑶希)