「植物の隠された色を引き出す草木染」和田 亜矢子 筑波大学付属中学校

本日の4時限目は和田先生による草木染めの実験でした。
最初に、塾生たちはタマネギの皮、ビワの葉、ミカンの葉、ドクダミ、サクラの枝を細かくちぎって鍋に入れ、お湯で30分ほど煮だします。

その後、布を染まりやすくするための濃染という作業を行います。
さらに色を定着させるために、ミョウバンや石灰水など様々な媒染液(金属イオンを含む各水溶液)に浸して染め、布がどんな色に染まるかを観察しました。

色素の分子と繊維の分子が電気的に引き合うことで布が色に染まるため、布の種類によって色の染まりやすさが違うことや、豆乳や柔軟剤によって布に+の電荷を付けることで染まりやすく出来る事に、驚きの声が上がりました。

もともとの色から草木染めした後の色を予想した際には、紫色や黄色などさまざまな予想が挙がりました。実際に染めた後の色が媒染液によって大きく変化するのを観察し、塾生たちは身の回りの染め物やその裏にあるイオンの結合に興味がわいたのではないしょうでしょうか。

和田先生は、化学と生物の分野の融合の大切さを伝えて講義を締めくくられました。
(14期・坂井陽葵)