各分野で活躍する講師陣と講義テーマをご紹介!
尾池 和夫
京都造形芸術大学 学長・元 京都大学総長(地球科学)
講義テーマ「南海トラフの巨大地震と富士山の活動」
地震、火山活動が活発な環太平洋変動帯に位置する日本。静岡の駿河湾から宮崎の日向灘にまたがる南海トラフを震源とする地震は、将来必ず起こると言われています。
尾池先生は、長年、地震発生の仕組みや前兆現象の研究を続けてきました。
講義では、今後の日本列島の地震活動についての予測をはじめ、変動帯特有の日本の自然や地形、そして、それを享受してきた人々の歴史などについてお話いただきます。
澤 芳樹
大阪大学大学院医学系研究科 心臓血管外科 教授
講義テーマ「君たちのFuturability~待ち遠しくなる未来~」
澤先生は、重症心不全に対する再生医療製品-自己筋芽(きんが)細胞シート「ハートシート」-の開発などを行う再生医療のトップランナーです。
講義では、大阪大学心臓血管外科が取り組んできた心臓移植や人工心臓について、そして現在進めているiPS細胞由来心筋細胞を用いた心筋再生医療についてとともに、“未来”につながるお話もしていただきます。
永井 良三
自治医科大学 学長
講義テーマ「医学と科学:さまざまな考え方を理解する」
心臓病の臨床医として仕事をしながら、心臓、血管、代謝システムの分子生物学を開拓してきた永井先生。最近は、医療のビッグデータ収集と解析、人工知能による診断法開発なども行っています。
講義では、科学の歴史を振り返りつつ、医学に必要な科学と、医学特有の考え方について紹介します。
森 和俊
京都大学大学院理学研究科 教授(ゲノム情報)
講義テーマ「小胞体ストレス応答:私達の細胞が持っている驚異の復元力」
生き物の基本単位である「細胞」。その中の「小胞体」は、いわばタンパク質の工場です。
森先生は、その小胞体が不良品のタンパク質をどのように検知し、処理するかを明らかにした「小胞体ストレス応答」の研究で、数々の賞を受賞し世界的に注目されています。
講義では、その仕組みと意義を分かりやすく解説していただきます。
國中 均
宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事、宇宙科学研究所 所長
講義テーマ「太陽系探査計画」
太陽系の起源・進化と生命の原材料物質の解明を目指して挑戦を続ける小惑星探査機「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャを務めた國中先生。講義では、JAXA宇宙科学研究所が進める太陽系探査計画を説明し、塾生全員での討議も行う予定です。