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Earth-Rise・Earth-Set
【今日のひとこと】 2008年2月4日

我が国の月探査機「かぐや」から届いた映像には、感動させられました。

無数のクレーターに覆われた黒白灰色の無機的な月の凹凸のある地平線の向こうに、地球が宝石のように青く輝いて現れます。Earth-Rise=地球の出、というのだそうです。Sunrise=日の出を、Earth=地球に当てはめるとこうなります。こういうネーミングからして、思いが宇宙に飛びます。

「かぐや」は、月の高度約100㎞を周回しています。そのため、Earth-Rise・地球の出だけでなく、Earth-Set=地球の入りも、繰り返し撮影をしています。「かぐや」から届くこれらの映像をJAXA(*1)では、インターネット上のサイトに映像をアップロードしています(*2)。(だれでも閲覧可能です)

驚いてしまいます。以前は考えられないようなことです。38万㎞彼方の月周回軌道で音もなく活動している「かぐや」が撮影した40種類以上のデータを、地上にいながらダウンロードして見ることができるのです。何とすばらしい技術革新でしょう。知識として身に付いていたクレーターだらけ月や、青い地球を、動画で見ると不思議なリアリティを感じます。

つい先日、同じ「かぐや」からの映像を、ハイビジョンで見る機会がありました。これは、もっと凄い。自分が月を周回しているかのような錯覚を覚えました。まさに、鳥肌が立つ、感じです。今後、NHKで放映されると思います。見る機会があれば、皆さんもご覧になってください。自分が持っている宇宙観が変わる映像です。

(*1)宇宙航空研究開発機構
(*2)JAXAデジタルアーカイブスのURL: http://jda.jaxa.jp/index_j.html
(山口晃弘:品川区立小中一貫校日野学園)