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意外と薄い空気の層
【今日のひとこと】 2008年2月7日

東京では、空気の澄んだ青空が広がる季節になりました。

ところで、対流圏とよばれる空気の濃い層は、地上から12kmほどまでしかないことを知っていますか。重力に逆らって12km進むのはものすごく大変ですが、仮に垂直距離を水平にして考えると、歩いて3時間でほとんど空気のない世界に達してしまうことになります。これは人の歩く速さを時速4kmとして考えています。自転車なら1時間ほどで到達できます。

地球の大きさはわかっているようで、実際にはどれだけ大きいのかは想像もつきません。それに比べて空気の層はいかに薄いかが実感できます。

ちなみに私の住まいから勤務する学校までが12km。また、育成塾の富士合宿所まで直線距離にして約100kmあります。これは地上から宇宙までの距離と同じです。

このように数字を身近なものに置き換えて考えると、想像力が豊かになり、数字を実感として考えられるようになります。きっとあなたの周りにも、自宅からちょうど12kmや100kmになる場所があるはずです。試しに探してみてください。
(小林輝明:新宿区立 新宿中学校 教諭)