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測定して、大胆に計算することが大切かも… |
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牛乳パックを素材にして、実験教室をしていた時の話です。
牛乳パックは1リットルのものが良く見られますね。底面が正方形のパックのものは、1辺が約7センチメートルなのです。そして、高さは約19センチメートルなのです。実際に測ってみてくださいね。
そして、無事に実験教室が終わり、ある男の子が質問しに来ました。「底面が7センチメートルということは、49平方センチメートルですよね。これは50平方センチメートルにあと少し足りませんね。そして、高さが20センチメートルに少し足りない19センチメートルだったら、明らかに1000立方センチメートルに足りません。一体、どこに消えたのでしょうか?上の三角の部分まで牛乳は入っていないような気がしますが…」
この質問に私は、感動してしまいました。勉強ができる人ほど暗算が得意で、7×7×19=931としますね。でも、大まかな計算で本質を見抜く力も大切だと思います。牛乳パックの実測した大きさと内容量の不一致を調べる本質が大まかな計算で充分に行なえていたのです。
化学のような小さい世界を計算していると、とんでもない計算結果を出してくる生徒がいます。地球の質量はおおよそどんな程度なのか?身近な情報からおおよその値を出すことを楽しむことが大切だと思います。電車やバスの時刻表を見て、地域の住民の数のおおよその見積もりも大切だと思います。
ところで、牛乳の謎は分かりますか?お店に並べてあるものを良く観察すると感動しますよ! |
(兼
龍盛・江戸川学園取手中学教諭) |
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