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エレベーターでも温暖化対策
【今日のひとこと】 2008年2月22日

人間たちの輩出する二酸化炭素(CO2)が原因で温暖化が進み、このまま何も手をつけないでいると、この地球という惑星は、人間だけではなく動物も植物も住めない傷だらけの星になってしまう。

人間が輩出する二酸化炭素のすべてが悪いのか。いいえ、人間は、植物たちが出す酸素(O2)を吸って、二酸化炭素を吐き出す、その二酸化炭素を吸って植物たちは生きていける。植物にとってなくてはならないものなのです。

では、何が悪いのでしょう。そう、人間が出す炭酸ガスと植物が出す酸素のバランスが取れていれば、まったく問題はないはずなのに、豊かで便利で贅沢な生活を追い求めてきた人間たちの活動から排出される二酸化炭素の量が異常に大きなものになっていることが問題なのです。今、やっと世界中の人々がそのことに気づき何とかしなければ・・・・と立ち上がり始めたのです。

政府が、誰かが対策を取らねば・・・と考える前に、大切なことは、子供も含めた今、地球上に住んでいる私たち一人ひとりが、出来ることをどんどん進めていくことではないでしょうか。

「日本の人たちは、どうして、エレベーターに乗ったら行き先のボタンを押した後に“閉まる”のボタンを押すのですか。世界の中でも最も資源の少ない、むしろ、他の国々の資源を消費している日本なのに、何の問題意識もなく“閉まる”のボタンを押すのは日本人だけですよ」諸外国の友人たちの言葉を待つまでもなく、大いに反省しなくてはならないと思います。ボタンをひとつ押すことは、エネルギーを消費し炭酸ガスを排出します。それが、小さな小さな量であっても、100人、10000人、一億人の日本人が出す量を考えると大きなものになっていきます。

そこで、ご提案です。どうしても急がなくてはならない時は別として、今日から、いや、今から、“閉まる”のボタンを押すことをやめませんか。待つ時間はほんの1~2秒だと思いますが、結構長く感じます。慣れていない日本人には忍耐を必要とするかもしれません。しかし、その1~2秒の間に温暖化防止のことを考えると、他の日常の生活の中でも何が出来るかを一所懸命に考えるようになるのではないでしょうか。

そして、自分だけではなく、お友達にも、親にも、大人たちにも、同じエレベーターに同乗した方々にも提案する、勇気を持ちませんか。1人1人が出来ることを今から実行する・・・それが温暖化対策の大切な第1歩であると思います。
(木全 ミツ・NPO法人JKSK理事長)
                              (撮影:写真家・山田 愼二)