_blank
     
信号機のLED効果
【今日のひとこと】 2008年2月25日

夕方に車を運転していた時のことです。冬の斜光線が信号機を照らします。今は発光ダイオード(LED)の信号機が普及してきたので、このような状況下でも信号の点灯や色の判別が容易にできますが、電球を用いたタイプの信号機では疑似点灯に悩まされました。

電球を用いた信号機は、電球の前に色つきのガラスを置くことで3色を出していました。斜光線が信号機にあたると、内部で反射した光が色つきガラスを通過してもどってくるため、あたかもすべての信号が点灯しているように見え、どの色の信号が点灯していて、どの信号が点灯していないのかがわかりにくいということがありました。

LEDは発光する光そのものが色を出しているので、色つきガラスが不要になり、疑似点灯の悩みも解消したというわけです。市販のLEDに赤や緑などの色がついているものもありますが、あの色は何色の光を出すLEDなのかを識別するためなのだそうです。
(宮内卓也・東京学芸大付属世田谷中学校教諭)