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南極の世界
【今日のひとこと】 2008年3月3日

私の勤務する学校の保護者に南極観測隊の仕事をしている方がいて、学校のPTA主催で南極との交信会をしました。南極越冬隊の人がリアルタイムで現地の様子を映像で送ってくれたので、南極大陸の広大な白銀の世界が体育館のスクリーンに広がり、ホワイトアウトの世界と抜けるような青空のコントラストに生徒達も私もとても感動をしました。

南極は氷点下の世界です。でも、レポーターの越冬隊の方がお話をされる時、吐く息はなぜか白く曇らないのです。なぜでしょうか?

中学2年生の方はきっと今頃「気象」について勉強している頃ですね。「なぜ雲ができるのか?」実験の方法を思い出し、吐く息に曇りができない理由を考えてみてください。


(答え)
曇りができるためには、水蒸気が水滴になるためにに露点を越えることが必要ですが、もう一つ重要な条件があります。それは凝結核となる「ちり」や「ほこり」です。「雲をつくる実験」ではきっと線香の煙をフラスコに入れたと思います。

南極大陸には「ちり」や「ほこり」が少ないので、凝結核が無く、露点を越えても水滴になりにくいのだそうです。「なるほど!!」ですね。
(川島紀子・新宿区立牛込第一中学校教諭)