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体温が上がるわけ
【今日のひとこと】 2008年3月10日

今年の冬は寒かったと思っている人も多いのではないでしょうか。寒さが厳しくなるとインフルエンザ等にかかってしまう人も増えてきます。風邪をひいたり、インフルエンザに感染すると高熱に苦しむ人も多くみられますが、実は体温が上がるのには理由があるのです。

体温調節を行っているのは間脳の脳下垂体にある視床下部というところです。視床下部では流れている血液を絶えずセンサーのような役割でチェックしています。私たちの体の働きはすべて化学変化と関わりのあるものです。

病気に感染して体温が上がるのは、その化学変化を活発に行わせるためなのです。細菌やウィルスに対抗するために私たちの体では免疫が働きます。その免疫の働きを活性化するために体温が上昇すると考えられています。それが、病気になったとき体温が上がる仕組みです。

春はすぐそこまできています。体を大切にすごしましょう。
(安川礼子・千代田区立九段中等教育学校 教諭)