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月のクレーター
【今日のひとこと】 2008年3月21日

月探査衛星「かぐや」の映像が公開され、話題を呼んでいます。ハイビジョンカメラでの撮影では月の表面のクレーターの凸凹がはっきりと映し出されました。「あの大地に下りてみたいな」と思ったのは私だけではないと思います。

「クレーターがなぜできたのか」今の科学では「小惑星や隕石の衝突によるもの」と考えられ、定説になっていますね。それはクレーターのある部分から、月由来のものではない岩石が発見されていることに基づいているのだと聞いたことがあります。

私の知り合いの方は「本当に隕石の衝突かどうか?」と疑問に思っているそうです。例えば、目隠しをした人が象を手で触り、触ったところがたまたま象の鼻の部分だったとします。「この動物は何ですか?」と聞かれると、その人は「この動物は細い動物」と答えます。でも、象は細い動物ではありません。たまたま触った一部分が細かったにすぎないわけです。

一部のクレーターにある月以外の岩石の存在によって、衝突によるクレーター生成説が全てのクレーターに当てはまる説になるのはおかしいのでは?とその方は言っています。(その方は火山の噴火でできたクレーターもあったのでは?と考えているそうです。)

ありとあらゆる仮説に基づき検証していき、総合的に判断する見方や考え方がとても重要であることを考えさせられる話なので紹介しました。
(川島紀子・新宿区立牛込第一中学校教諭)