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SILENT SPRING~沈黙の春
【今日のひとこと】 2008年4月9日

最近、育成塾で中西先生がおっしゃっていた“レイチェル・カーソン”の“沈黙の春”を読みました。

読み始めた時は「今まで読んだ本の中でも結構難しい本だな。」と思い、少し抵抗を感じましたが、読み進めていくうちにだんだんと慣れて、逆に読むことが楽しくなってきました。レイチェル・カーソンは、この本の中で、本当にたくさんの実例を挙げて、事細かく説明をしていました。しかも、その実例は世界各国、様々な国の例を挙げているので、自分でもビックリするぐらい飽きませんでした。

僕の頭の中に深く印象に残っているのは、レイチェル・カーソンが、この本のところどころで「殺虫剤による“化学的防除”ではなく、自然界の天敵を使う“生物的防除”をするべきだ」ということを言っていたということです。そして、そのことを詳しく取り上げた章が最終章でした。生物的防除というのは、他のところから防除したい害虫の天敵を連れてきて、防除するという方法です。

この防除法は、DDTなどの殺虫剤を使った化学的防除よりも、少ない経費でたくさんの害虫を防除でき、さらに、良い成果が得られるそうです。僕は、この防除法を知った時、“自然に沿った真のやり方”だなと思いました。例としては、アメリカのりんご園を食い荒らす害虫の防除のために、日本にいる「スズメバチ」も使われたことがあるそうです。

僕はこの“沈黙の春”を読んで、殺虫剤などについても学びましたが、それ以上に、人間が自然と共存していく上で大切なことを学びました。そして、このことはこれから僕達が自然を守りながら生きていく上で、本当に大切なことだと思いました。

これはちょっとした余談ですが、この生物的防除の元となることを一番初めに唱えた 人は、来年生誕200年を迎える“チャールズ・ダーウィン”の祖父である、エラスムス・ダーウィンだそうです。ダーウィン家は凄いんですね・・・。

最後に、僕は、科学の中でも、特に化学や物理の方に興味があります。なので、再来年開催される「化学オリンピック」に出たいなと思っています。僕の学校には科学関係の部がなく、しかも、今年度は受験があるので、毎日“科学”ということになると難しくなるかもしれませんが、「創造性の育成塾」で学んだことや、今回の“沈黙の春”科学に関する本などを読んで、少しずつ勉強していきたいです!!

科学オリンピックに出場した方で、どのように毎日を過ごしていったらいいかなど、アドバイスを頂けたら幸いです。
(福田宏樹【2期塾生】)