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プランクトン
【今日のひとこと】 2008年4月23日

中学1年生で顕微鏡の使い方を習得ときに、ゾウリムシやアメーバ、ミカヅキモ、ケイソウなどを観察することも多いと思います。これらをまとめて何と呼ぶでしょう。教科書には「水中の微小生物」とか「水中の小さな生物」などと書かれています。「微生物」と呼べないことは中学3年生以上のみなさんにはわかりますね。

「微生物」とは菌類(キノコ・カビ・コウボ)や細菌類、いわゆる分解者のことです(ゾウリムシやミカヅキモなどを取り上げた書籍やビデオに「微生物」と題したものもありますが…)。

ではプランクトンと書いてないのはなぜでしょう。プランクトンとは実は水中での生活のしかたによってネクトン・プランクトン・ベントスと分けられるうちの一つの呼び方なのです。それぞれが何を示すのか調べてみてください。ここで問題です。

クラゲはネクトン・プランクトン・ベントスのどれに当てはまるでしょう。

答えがわかれば、教科書に「水中の微小生物」とか「水中の小さな生物」などと書かれている理由もわかりますね。

ちなみに、動物プランクトン(英語でzoo-plankton)のひとつ、「ミジンコ」を正面から見ると目が……!
(牧野  崇・品川区立荏原第一中学校教諭)