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国際化学オリンピック実験合宿レポート
【今日のひとこと】 2008年5月07日

昨年の夏の「化学グランプリ」で日本代表候補20名が選ばれ、その中から、今年の3月下旬におこなわれた化学オリンピック選抜合宿で日本代表4名が決定しました。この高校生の4名が、7月にハンガリーでおこなわれる国際化学オリンピックに行くことになりました。

選ばれた日本代表の4名が、今度は実験合宿でトレーニングすることになりました。実験合宿は4月26日(土)27日(日)に東京の西日暮里にある開成学園でおこなわれました。今年の国際化学オリンピック主催国であるハンガリーから出された実験準備問題の実験をおこないました。

実験問題は「未知液体試料の同定」、「未知固体試料の同定」、「陽イオンと陰イオン」、「錯滴定による金属と金属酸化物の同定」、「錠剤中のビタミンCの単離および含有量の算出」、「アスコルビン酸による酸化還元滴定」、「N-ベンジル-3-ニトロアニリンの合成」、「ロダニル酸塩によるアミノ酸の分析」と内容が高度で、高い実験技術を必要とする実験ばかりです。

代表の4名は、26日(土)の13時から18時、そして27日(日)は9時から17時まで休むことなく、真剣に実験をおこないました。7月にハンガリーでおこなわれる国際化学オリンピックまで、時間が迫っており生徒達もより緊張感をもって勉強に取り組んでいるようです。結果はどうであれ、他の人は経験できない緊張感と現地での国際交流を楽しんできて欲しいものです。
(宮本一弘・開成中学校・高等学校教諭)