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「2008年~国際サンゴ礁年」にサンゴ、サンゴ礁を考える! |
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暖かく浅い海に生息し、サンゴ礁を形成するサンゴは、太陽光のよく当たるきれいな海にしか生きていけません。サンゴの周りには、小さな生き物から大きな動物まで集まって、特有の生態系をつくっており、世界の海洋生物の4分の1の種がサンゴ礁に依存して生活をしていると言われており、また、その魚類をアジアを始めとした世界人口の20数%の人々が食料としています。
このように大切なサンゴ礁が、今、存続の危機に瀕しています。それは、(1)埋め立てなどによるサンゴ礁の消滅、(2)陸上における森林の伐採、土地開発、農業耕作などによる土の流出によるサンゴの窒息死、(3)地球温暖化(海水温度の異常上昇)によるサンゴの白化などが原因です。
人間を含めた地球上の生物の存続のために、世界中の人々が真剣に取り組んでいかねばならない深刻な問題です。国として、行政(役所)として、企業(産業)として取り組まねばならないことを明確にすると同時に、私たち一人ひとりの個人も取り組まねばならないこと、それは、(1)化石燃料を大量に消費することでおきている地球規模での温暖化を少しでも抑えること、(2)陸上での不適切な土地利用をやめること、(3)汚染した物質を海へ流さないこと、つまり、一人ひとりの毎日の生活の仕方を見直し、反省し、具体的に行動をとることをしっかりと認識し、是非、2008年の国際サンゴ礁年に、自分の問題として責任ある行動をとっていきたいと思います。 |
(木全ミツ・NPO法人JKSK理事長)
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