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「渡り蝶」って知っていますか
【今日のひとこと】 2008年5月21日

今日、マンションのベランダの花を眺めていると、アゲハチョウが飛んできました。我が家は(高松市)5階なのですが、結構高いところまで、花の蜜を探しにくるのだなと思いました。蝶ってどれぐらい高く飛べるのでしょうね。

ところで、「渡り蝶」って知っていますか。北米に生息する、オオカバマダラは、カナダからメキシコまで4000キロを旅 するそうです。カナダで生まれたオオカバマダラは、8月ごろ南に向けて旅立ちます。花の密を吸いながら栄養を蓄え、ひたすら南へと飛び続けます。夜は集団になって木陰などで休みます。オオカバマダラは、それほど羽ばたかなくても風に乗りグライダーのように滑空することができるそうです。

冬には群れで枝にぶら下がり、アメリカ南部などで越冬します。オオカバマダラの渡りで不思議なのは毎年同じ木に蝶たちが集まる事です。私は、以前、カナダのポイントピーリー国立公園で、オオカバマダラが休む木を見に行ったことがあります。オオカバマダラは五大湖を縦断する前にこの木で休むのです。羽を広げると 10センチ近くにもなるオレンジ色の蝶が、一本の木に鈴なりなって集まる様子には圧倒されます。

日本にも長い渡りをする「アサギマダラ」というチョウがいるそうです。山形市の蔵王スキー場で放されたアサギマダラが沖縄県・与那国島まで渡っていたことが確認されたそうです。その距離、なんと2246km。すごい持久力と生命力、驚異ですね。
(荒木理那【2期生】)