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アジサイとハナショウブ・アヤメの花
【今日のひとこと】 2008年6月09日

東京ではアジサイの花が咲き始めています。そしてハナショウブ・アヤメ・カキツバタなどのアヤメ科の花の季節です。これらは花の意外な特徴を知ってから見てみると面白い花々です。

まずアジサイの花の絵を描いてみてください。みなさんがイメージしているアジサイの花は装飾花というもので、花びら(花弁)に見える部分は実は萼(がく)片です。4枚のものが多いですが3枚や5枚のものも見かけます。本当の花弁は真ん中にある小さな球状の部分で、よく見ると筋が入っており、それがそのうち開き小さな小さな花弁が確認できます。中にはめしべやおしべのようなものがあることもわかります。

(園芸用のアジサイの元になったガクアジサイには、装飾花以外にきちんとしためしべ・おしべをもち結実する両性花もあり、よく見かけているはずで、画像を探せばすぐにどの部分が両性花かわかると思います。逆に装飾花のみの園芸用のアジサイは結実しません。)

また、ハナショウブ・アヤメ・カキツバタなどのアヤメ科の植物も特徴的なつくりの花ですが、アヤメの花のどこが内花被片(=花弁に相当)・外花被片(=萼片に相当)・めしべで、さらにおしべはいったいどこにあるか調べてみてください。

やはりこちらも意外な花ですね(答えは次回の「ひとこと」で)。
(牧野 崇・品川区立荏原第一中学校教諭)