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高2修学旅行 島根県での小刀作り実習
【今日のひとこと】 2008年6月12日
6月2日(月)~6日(金)の4泊5日で、勤務校の高2学年修学旅行に行ってきました。本校は、1学年に400人も生徒がいるので、山陰コース、山陽コース、西九州コース、東九州コースの4つのコースに分かれてスタートし、最後に博多に400人が集合するという形で修学旅行を実施しました。

小刀作りの様子
私は、山陰コースの引率でしたが、そのコースの中で生徒達が小刀作りを体験してきたので報告します。2日目に小刀作りを選択した生徒29名がバスに乗って、松江市内の宿から吉田町にある「たたら鍛冶工房」に向かいました。

ここでは、たたら操業や小刀作りの実習を行うことが出来ます。たたら操業とは、別の機会に詳しく説明するつもりですが、簡単にいうと砂鉄と炭から鉄を作る昔からある作業のことです。宮崎駿の「もののけ姫」という映画の中でも、このたたら操業については紹介されていますので、知っている人も多いかと思います。

このたたら操業によって作られた「鋼」を使って、小刀作りをしたのです。千数百℃まで加熱し柔らかくした鋼を、大きな金槌のようなもので叩き、形を成形していき小刀を作るのです。当日は,地元の刀匠の方に指導していただきました。かなりの高温で、かつ慣れない作業で生徒達は一苦労だったようです。

島根県だけでなく中国地方は、昔から鉄や銀、銅などを産出して独自の文化を築いてきました。その地域でしかできない体験を出来たというのは、生徒にとって貴重な体験だったと思います。皆さんの住んでいる地域に、このようなものがあったら教えてください。
(宮本一弘・開成中学校・高等学校教諭)