日曜日の朝、家の庭にクモが巣をつくっているのを発見し、しばらく観察しました。観察の経過を書きます。
まずはじめに、縦糸を張っていました。最初はつぶれた楕円のような形でしたが、上下運動を繰り返して、いろいろな場所に糸の端をつけることによって、だんだんときれいな円に近づいていきました。また、縦糸は必ず二度同じ場所を通り、糸が二重になるようにつくっていました。
縦糸をひととおり張り終えると、おおまかに横糸を内側から外側に移動しながら張りました。途中一度だけ張る回転の向きを変えていました。
以上の作業が終わると、細かく横糸を張っていきました。外側から内側に向かって(つまり先ほどとは逆)、平均で、10辺ほど張ると向きを変えて張っていました。なお、多いときには20辺を超え、また少ないと5辺ほどでした。
また、さきほどラフに張った横糸を移動に用いていました、はじめに縦糸を張ったときのように空中をとぶと、それまでに張った糸に乱れが出る可能性があるからだと思われます。
15分程度で直径40センチほどの巣ができあがっていました。
しかし、12時ごろにもう一度見ようとしたところ、もう巣はありませんでした。一部針金に糸をかけていたため、雨で滑ってしまったものと思われます。
50センチ近くあるクモや、卵からクモが孵っている様子を見たことはありましたが、営巣を見たのは初めてでした。今回の観察は漫然と眺めているだけでしたが、横糸を張る際の方向転換に、なにか規則性はあるのか?クモの種類によって巣を張る方法に違いはあるのか?などを研究するとおもしろそうだな、と感じました。
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