朝は明けるのが早く、日が沈むのも遅い季節になりました。
私の好きなことのひとつに、夕(ゆう)を眺めることがあります。以前は一日の終わりを充足感とともにゆったりと感じたものですが、最近は忙しくて気がついたら暗くなっていたということばかりです。みなさんは、部活動で暗くなるまで練習していて、空の色の変化にはあまり気をとられることはないかもしれませんね。
でも、この季節、梅雨の谷間に貴重な日差しを注いでくれる太陽がゆっくりと沈んでいき、青空が広がっていた空の色がだんだんと変わる様子をただ眺めているだけで、とっても幸せな気持ちになれます。
ところで、日本語には日が暮れて夜になるまでのわずかな間でさえ、大変豊かな言葉の表現がありますね。
夕方(ゆうがた)、暮(くれ)、黄昏(たそがれ)、晩(ばん)、薄明(はくめい)、宵(よい)、逢魔時(おうまがとき)など、先人がもっていた感性の豊かさに驚くばかりです。
皆さんもぜひこれらの言葉の意味を知り、大空のもとで実感できる瞬間があったらすばらしいですね。
日の出前の言い方もすばらしいものがたくさんありますよ。
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