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地下鉄・新宿三丁目駅、驚異の技術
【今日のひとこと】 2008年7月07日

驚いたことに、先月開通した副都心線の新宿三丁目の駅は、地下鉄丸ノ内線のトンネルの下と、地下鉄新宿線のトンネルの上の、わずかなすき間をすり抜けるように建設されています。その上下のトンネルの間は6m。この上下6mしかないところに、新たにトンネルを堀り、地下鉄を走らせているのです。

ですから、それぞれ3つのトンネルの上下間隔は、びっくりするくらい近いのです。副都心線のトンネルと、その上を走る丸ノ内線のトンネルとの間は、30cmしか離れていません。もっとすごいのは、下を通る都営新宿線との間です。なんとそのトンネルとの上下の間は、11cmだそうです。いったいどんな方法でこんなに正確に、崩れることなく建設できるのでしょうか。

副都心線の新宿三丁目の駅を歩くたびに、cm単位で地下にトンネルを掘ることができる日本の技術と、現実に3つの地下鉄のトンネルが、それぞれ11cm、30cm3の上下間隔で存在していることのすごさを感じています。でもこのことを知った直後は、新宿三丁目の駅の天井が抜けないか、床が抜けないか、ちょっと心配でホームで何度かジャンプしてしまいました。当たり前ですが何事もありませんでしたが・・・。
(小林輝明・新宿区立新宿中学校主幹)