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燃料電池の市販
【今日のひとこと】 2008年7月18日

6月25日朝日新聞(夕刊)の記事に、燃料電池が来年度から一般家庭用に市販され、本格的な普及に向けて動き出しているという記事が出ていました。

各メーカーとも今年中に相次いで家庭用燃料電池の新製品を売り出し、量産に取り組むそうです。

1、2期生の皆さんは、育成塾の合宿で身近な素材を使って燃料電池を自作したのを覚えていますか。気体の酸素と水素から電気が取り出せることを実際に実験してみると、ほんとうに不思議に感じますね。

燃料電池は水素と酸素を電気化学的に反応させて電気を起こす発電装置です。学校で学ぶ水の電気分解の逆の反応を利用しているので、電気の他にできるものは水だけという環境に優しい発電です。また、発電時に発生する廃熱を利用した給湯を考慮すると、1次エネルギーの約8割を利用できる大変エネルギー変換効率の良い発電です。

まだ価格が高く(平均で480万円くらいだそうです)、低コスト化が課題ですが、これから敷地の広い公共施設などへの導入が少しずつ増えていくことを望んでいます。
(小林輝明・新宿区立新宿中学校主幹)