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今年の合宿で… |
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第3回創造性の育成塾が終わってもうひと月たちますね。
プログラムの中で液体窒素が余り、富士山に行った日の夜、急遽液体窒素を使った授業が行われましたが、それでもまだ液体窒素は余っていました。
実はあの夜の自由時間に、実験準備室で運営委員の先生方が集まり、残った液体窒素で実験をしました。窒素の沸点は-196℃、酸素の沸点は-183℃ですから、液体窒素を入れた器の外側には液体酸素がつくというものです。それを理科室ほどは物のそろっていないあの実験準備室で確かめてみようということになりました。
金属製のコップがあったので、その中に液体窒素を入れると、表面に液体酸素らしきものがつき(水や二酸化炭素はとっくに固体になっている温度です)、コップの底からしずくが落ちています。さて、みなさんならどうやって確かめますか?(以下は方法を考えながら読んでください。)
表面につく液体が一ヶ所から落ちるようコップを斜めにし、下にトレーを置いて受けるのですが、すぐに気化してしまいます。そこで大きめのトレーに液体窒素を注ぎ、その上に受け皿を浮かべてみると集めることができました(後で試験管に移し、色を確かめもしました)。
液体酸素らしきものの入った受け皿を斜めにして集め、物を燃やすことができれば液体酸素だと確かめられます。
蚊取線香をわけてもらい、火のついた蚊取線香を近づけると線香は液体が染みて濡れたように見えるのですが(水ではないので)、よく燃えたのです。
みなさん理科の教員なので大変手際よく進められましたが、方法を工夫しながらの実験は教員の私でも楽しかったです。 |
(牧野
崇・品川区立荏原第一中学校教諭) |
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