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「日本は大きな国でしょうか?小さな国でしょうか?」
【今日のひとこと】 2008年9月24日
先日、日本の大きさについて生徒たちに尋ねたところ、「日本は狭いし、小さな国」だと思いこんでいる人が、ずいぶん多いように感じました。

もちろん何を基準に大きい、小さいというかによって、答えは変わってくるのですが、単純に国土を比較して考えます。 

外務省のデータで世界の国々の国土を比較してみると、日本より小さな国の数は、日本より大きな国の数よりずっと多いことがわかります。日本が承認している国の数である192か国に日本を加えた193か国で、大きさを比較すると、日本より大きい国は約60か国なのに対して、日本より小さい国は約130か国もあります。

ロシアや米国、カナダやオーストラリアなど国土の大きな国が目立ってしまい、日本はそうした国に比べると、小さく感じてしまうのですが、日本は決して小さな国ではないといえるでしょう。

改めて地球儀をまじまじと見てみました。

例えばアジアには23の国があります(北朝鮮を日本は国家として承認していませんが、ここでは数に加えました)が、日本より大きな国は、中国、インド、インドネシアなど7か国で日本は8番目に大きな国です。

ヨーロッパの国々と比較しても、日本より大きな国は、フランス、スペイン、スウェーデン、ノルウェーしかありません。

皆さんの住んでいる都道府県より小さな国土の国はいくつもあるのです。

「なんとなく」や「思いこみ」が私たちの周りには存在するものです。わかっているつもりでも、データに基づいて考えてみると新しい発見や再認識することがあるものですね。
(小林輝明・新宿区立新宿中学校主幹)