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技術を生かす
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また新聞を読んでの話なのですが、浜松ホトニクスのとある技術に関しての記事が載っていました。
浜松ホトニクスと言えば何を思い浮かべるでしょうか。浜松ホトニクスは小柴昌俊さんがノーベル賞を受賞するきっかけとなった光電子増倍管を開発したところです。そしてその新聞記事もまさしく光電子増倍管に関するものでした。
光電子増倍管とはスーパーカミオカンデで有名なニュートリノの検出装置です。遠くからやってくるニュートリノが水にぶつかったときに発生する微弱な光をとらえる役目をしています。
そして今回、その光電子増倍管をニュートリノ以外で使えないかと考えたようです。何分とても微弱な光を感知できる精巧な機械ですから、工夫次第で様々な利用の仕方を考えられるかもしれません。記事では光電子増倍管を毒物の検出に利用するとありました。
従来の毒の検査では、植物に毒を与え発育に影響があるかどうかを調べていました。ただしそれにはコストも時間もかかりました。光電子増倍管を利用する新しい方法ではコストも時間も大幅に削減できるのだそうです。
光電子増倍管をどのように使ったかというと、微弱な光を感知できるというところを活かしました。植物を使う所は従来と同じですが植物のある性質に着目しました。正常な植物では光を与えられないと微弱な光を放出します。しかし毒を摂取するとその放出が妨げられるのです。そのわずかな放出の妨げを検出するのです。
このように驚くようなところで、すでにあった技術を生かすことができておもしろいと思いました。また、光電子増倍管のように優秀な技術を活用することでコストや時間などを削減できて、このような技術の活かし方も大切だと思いました。 |
(佐々木
駿・1期塾生) |
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