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イグ・ノーベル賞
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以前、粘菌(変形菌)について書きましたが、毎年ユニークな研究に対して「イグ・ノーベル賞」という賞が発表され、今年度は粘菌(変形菌)についての研究も同賞を受賞しています。
この原稿を書くにあたって調べたところ、理研(理化学研究所)の報道機関向けの発表の中に写真付きで掲載されていました。
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2000/000926/index.html
過去のイグ・ノーベル賞には、「たまごっち」や「バウリンガル(犬の言葉翻訳機というおもちゃ)」もあります。「鳩にモネの絵とピカソの絵を見分ける訓練をした研究」や「黒板に爪を立ててこする音が人をなぜ不快にするかという研究」などもあります。イグ・ノーベル賞は「あまり人類の役に立ちそうも無い研究」のようなものが対象になることも多いのですが、といって本当にそうなのでしょうか。
今年、ノーベル化学賞を受賞した下村脩先生は、将来(現在)の生化学の研究に役立つ蛍光標識を取り出そうとしていたわけではなく、なぜ(きれいに)光るのか不思議に思って研究なさったということでした。
不思議に思ったことを研究する姿勢が、過去も現在も科学を発展させているのだと思います。イグ・ノーベル賞には、「集合写真を最低何枚撮れば、全員が目をつぶっていない写真が必ず撮れるか」や「落とした食べ物への5秒ルールは本当に大丈夫か」といった研究などまだまだあります。5秒ルールってワールドワイドなんですね。(前回の「今日のひとこと」には今年の塾生をはじめたくさんのコメントをありがとうございました。) |
(牧野
崇・品川区立荏原第一中学校教諭) |
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