_blank
     

自分が面白いと思うことをやったらいい

【今日のひとこと】 2008年10月23日

中学生から良く聞かれる事があります。「私たちの宇宙はどうやってできたの?、宇宙の外はどうなっているの?」と言うことです。これについては育成塾で牧野先生が楽しい授業して下さいましたね。(疑問に思っていることを勉強するとき、何であんなにワクワクするんでしょうか?)

しかし、実はこの疑問には答えが、まだ出ていません。科学者達は、この疑問を解く階段を今、昇っている最中なのです。そして今回、日本の大先輩方が素粒子の研究でノーベル賞を受賞されました。”とても大きな宇宙”と、”とても小さな素粒子”では全く関係ないと思うかもしれませんが、実は宇宙の誕生を考えることは、まさに素粒子の研究そのものなのです。(宇宙はとても”小さな状態”からビックバンで始まり、素粒子が生み出されていった)

先輩方の後にも、数々の研究が進んでいます。私は、いつか宇宙誕生の謎が解ける日が来ると期待しています。(できれば皆さんの中からそんな発見をする研究者が出てくれればと思っています。)

そんな中、私が今回の受賞会見で一番印象に残った言葉は益川先生が「(ノーベル賞受賞は)それほど嬉しくない」と仰っていたことです。翌日には「昨日は突っ張った言い方をしたけど、科学者として一番うれしいのは仲間から研究結果が正しかったよといわれること。まあ僕も人間ですから、人から褒めてもらえたらうれしいです」と加えられました。半分は照れ隠しが有ったのかもしれませんが、自分が持った疑問に対する仮説が、正しいと証明された瞬間の方が意味があると考えていらっしゃるのでしょう。

自分の疑問に対する答えが出たときに人間は喜びを感じるのです。勉強していると目の前の試験を通過するだけに目一杯になってしまい、「なぜ?」とか「どうして?」という疑問を持つ事を忘れがちです。

みんなが疑問に思っていることはどんなことでしょうか?宇宙のことでしょうか?それとも人間についてでしょうか?

最後に益川先生の皆さん方、学生に対するコメントを紹介します。

「自分が面白いと思うことをやったらいい。」
(北田 健・練馬区立八坂中学校教諭)