_blank
     

塾長のコラムを読んで考えたこと

【今日のひとこと】 2009年04月24日

「創造性の育成塾」の有馬朗人塾長が毎週土曜日に連載している、日経新聞夕刊のコラム「あすへの話題」の、4月18日付けの記事「原爆のない世界」を読みました。そこで、僕の考えを述べたいと思います。

塾長は、“オバマ米大統領が「核兵器を使用した世界で唯一の国」としての「道義的責任」について言及し、核不拡散を推進する方針を述べたことは、非核世界への大きな一歩といえる。”と書かれました。僕も全く同感です。

以前、今日のひとこと欄に、「戦争と科学」というテーマで、2期塾生の貴田浩之先輩が寄稿されました。多くの人のコメントが寄せられました。しかしこの時、僕は何も意見は述べられませんでした。

戦争とは何か、平和とは何か、善悪とは何か、人類の福祉とは何か。今も僕ははっきりとした答えは述べられないかもしれません。歴史を学び、科学を学び、多くの人の話を聞き、最後には自分でその答えを出さなければいけないのでしょう。しかし、独りよがりの考えではなく、冷静な答えを出すために生きていきたいと思います。

「科学に国境は無い、しかし科学者には国籍がある。」という事実があります。しかし今、戦争、貧困、環境問題、食糧やエネルギー等、持続可能な地球のためには、科学者の仕事は、国籍を問わず無限にあると考えます。

理想論かもしれませんが、国を愛するけれど、国籍だけに囚われる人間にはなりたくありません。愛する人を傷つけられることは、憎しみを生み、憎しみは更に憎しみを生み出します。負の連鎖をみんなで断ち切りたいです。

最後に、“科学や技術は人間の福祉のためにのみ用いるべきである。現在も科学・技術者が心すべきである。”という塾長の言葉を、心に刻んで学んでいこうと思います。

4月18日付 日経新聞夕刊 コラム「あすへの話題」
(日原 弘太郎・3期塾生)