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化学オリンピックに向けて |
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僕は、先日明治大学リバティタワーで行われた、「学校で教わらない科学 科学オリンピックフェア」に参加してきました。今日は、その事についてご報告します。
フェアはまず、東京大学生産技術研究所教授の渡辺正先生と、東京学芸大学附属高等学校教諭の岩藤英司先生のセミナーで始まりました。
1つ目のセミナーは、渡辺先生による「学校で教わらない光合成の世界」でした。渡辺先生は、30年近く光合成による酸素の発生のしくみについて研究されていますが、まだ、そのしくみはわかっていないそうです。しかし、光合成を進める際に光エネルギーを利用して電子を動かすエネルギー効率が、ほぼ100%だということが判明したそうです。人類は、このエネルギー効率を見習うべきだとおっしゃっていました。確かに、このような技術を獲得すれば、非常に暮らしやすい社会になると思います。
そして、次のセミナーは、岩藤先生による「国際科学オリンピック ハンガリー大会 実験試験にチャレンジ」でした。岩藤先生はハンガリー大会で出題された問題を、簡易的にしたものの解説をしてくださいました。
問題の内容は、溶液の同定実験でした。同定実験とは、簡単に言うと、未知の物質を特定する実験のことです。先生はそのなかで「実験はやみくもにやっても上手にはいきません。手順を考えて実験をすることが大事です。」とおっしゃっていました。実験をする際に気をつけようと思いました。
その後、場所を移動して、過去のジュニア科学オリンピックで出題された実験問題の、実施と解説をしてくださいました。先生のお話が終ると、すぐに実験試験がスタート。あまりにも早く始まったったので、少し戸惑ってしまいました。実験問題の内容は、レモンに金属板を差し込むことで完成するレモン電池の、効率に影響する要因を調べる、というものでした。日本の中学生はあまり用いないデジタルマルチメーターの使用もあり、意外と難しい問題でした。問題を体験することで、自分の実力を知ることができ、とても良い経験となりました。
僕は育成塾の最後の授業で、化学オリンピックに出場すると宣言しましたが、このサイエンスフェアを通して、化学オリンピックとはどういうものなのか垣間見ることができました。いつか、本当に化学オリンピックに出場できるように、日々勉強していきたいと思います。 |
(大塚
祐太【4期塾生】) |
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