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物理チャレンジ2009 第二次予選通過

【今日のひとこと】 2009年10月14日

物理オリンピックの最終選考に残ることが出来ました。

実は、9月の最初にそれはわかったのですが、テストや学園祭での
・クラス発表のシナリオライター(シナリオの詳細が発表に大きくかかわるので事実上責任者)
・物理同好会発表の責任者
・分科会講師
というどれも忙しい仕事を3つも引き受けていた関係で、投稿がすっかり遅くなってしまいました。

さて、今月15日からはその最終選考の添削問題がはじまります。これ次第では、クロアチアにも行け、そこでうまくいけば、育成塾初の科学系オリンピックでの金メダル受賞が出来ます。

ただ、自分が2次通過時点での成績は優良賞。本当にギリギリの通過でした。だから、かなり勉強しなければなりません。

自分が物理学の勉強を始めたのは、育成塾で物理学の素晴らしさを感じ、物理に関する本を読んで物理を体感し、物理にのめりこんだからです。ただ、育成塾以降に読んだ本は一般用解説書で、数式のない本でした。そのため、高校で物理チャレンジを目指すことになって、はじめて数式でまともに物理を勉強することになりました。その勉強を始めて1年が過ぎました。

確かに物理の力はついてきたとは思いますが、まだまだ数式は一般解説書で読んでいた話には遠く及びません。もしそれを数式でやっていれば、今頃金を取って、余裕で通過していたかもしれません。

でも、物理は数式であれ一般解説書であれ、素晴らしいです。物理が目指す世界は、万物、万事の説明。この世界はどうなっているのか、それをどんな領域にも広げている学問です。宇宙がどうやって生まれたのか、なぜ生まれたのかといった疑問を含め、人類の永久の課題にもチャレンジしている学問です。

宗教、哲学などいろいろな学問がその課題にチャレンジしていますが、それが正しく答えを出せるかといえば、それは不可能だと考えています。なぜなら、人の感覚は現実と適合しないからです。しかし、物理学は現実を直視するものです。現実を実験で調べて、理論を作る、その理論に矛盾があればそれを修正する、それが物理学の歴史です。だから、着実に現実を表せるものに近づいていくものです。個人的な見方ですが、物理学は最も根本の疑問の答えを導こうとしている学問ではないでしょうか。そんなことを感じながら、物理にのめりこんで、物理を勉強してきました。

今、まもなく始まる最終選考を前に、自分はそんなことを思いながら、今日のひとことを締めくくります。
(森 雄一朗・1期塾生)