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高専ロボコン2009九州沖縄地区大会に行って

【今日のひとこと】 2009年11月17日

創造性の育成塾からおよそ3ヶ月が経ちましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか。

さて僕は、11月1日に名護市の21世紀の森体育館で行われた、「全国高専ロボコン2009・九州沖縄地区大会」を見に行きました。

今年のテーマは「ダンシング カップル」という今までに無い、少々変わったものです。対戦形式はトーナメント戦で、10校の高専から各2チーム合計20チームがダンスパフォーマンスを競いました。

大会の結果は「沖縄高専Aチーム クラッチャーズ」が優勝に輝きました。さすがに優勝したチームのロボットは完成度が非常に高く、堅実な設計で確実に得点を重ねていました。決勝戦で出した80点は、全国のどの地区大会でも出ていない最高点だったそうです。

一方、沖縄高専Bチームのヤンバルクイナ型ロボットのカップルは見栄えは良かったのですが、脚部の逆間接の構造が複雑で競技中にトラブルを起こしてしまい、思うように得点できずに敗退してしまいました。

他のチームも、歩行にジャイロセンサーを使用したり、空気圧でジャンプしたりとアイディアは斬新なものがありましたが、いずれも競技中にトラブルが発生してしまいました。やはり、どんなにアイディアやデザインが優れていても、それらを支える堅実で確かな設計や技術がなくては成功することはできないのだと思いました。

僕は今までロボコンはテレビでしか見たことがありませんでした。今回初めて地区大会の会場に行ってリアルタイムで大会の様子を見て驚いたことは、配線トラブルなどで一歩も動けないまま時間切れになってしまったチームがたくさんあったことです。テレビではカットされてしまって見えない部分があることに気づいたと同時に、改めて、モノをつくることの難しさを感じました。

最終的に、沖縄、鹿児島、北九州、都城の4チームが全国大会進出を決めました。全国大会は11月22日に東京の両国国技館で行われます。全国大会では、各地区から勝ち抜いてきた凄いロボットが集結するのを楽しみにしています。
(早川 匠・4期塾生)