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「21世紀環境展」が教えてくれたこと
【今日のひとこと】 2009年12月14日

「ある村に大切な池がありました。ある日そこに蓮の葉っぱが一枚浮かびました。この葉っぱは日が経つごとに、2倍増えていきました。2枚、4枚、8枚・・・と。そして池の半分を葉っぱに覆われてしまいました。しかし、この村の人はこう言いました。『あと半分もあるじゃないか。』『まだ大丈夫だ。』  彼らは、明日大切な池が葉っぱすべてに覆われてしまうなんて、思いもしなかったのです。彼らの、『まだ大丈夫』という気持ちは今の人類にとって大きな敵であることは言うまでもありません。」(21世紀環境展の展示より)

あっという間に年の瀬が近づきました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

僕は先月、東京都立川市の昭和記念公園で行われた「21世紀環境展」に行くことができました。僕自身、「地球環境」という観点から科学(理科)に興味を持ち始めたので、この展示のことを聞くと絶対行きたいと思い、家族と一緒に行きました。

会場に入ると、まず目につくものは、大きな地球!実はこの地球儀は大きいだけでなく、大きな秘密を持っていたのです。実はこの地球儀、全てゴミからできている「リサイクル地球儀」なのです。破れて使い物にならなくなった布やガムテープなどが地球の中心部になっていることを知り、僕も本当に驚きました。地球儀の表面には国や動物が描かれていて、地球は僕だけが住んでいるのではなくて、世界中の友達、また動物たちも住んでいると改めて感じ、このことを決して忘れてはいけないと思いました。ちなみにこの地球儀はこの展示が終わって捨てるのではなくて、これから全国各地に向かうので、もしかしたらどこかで見ることができるかもしれません。

また、展示の中では身近で起きている地球温暖化現象、メカニズムなどの専門知識から、今まで地球環境について研究をされてきた博士や科学者についての展示があり、本当に素晴らしい展示でした。

そんな展示の中でも、珍しい展示物がありました。そう、南極の氷です。今回は特別に、この南極の氷を触ることができました。

南極の氷の表面は全体的にツルツルしていましたが、ところどころに、ボツボツとでっぱっているところがありました。また、悲鳴のような「キーキー」という音が氷から聞こえてきて驚きました。これは氷に詰まっていた大気(空気)が、氷が融けてでている音だそうです。もしこのまま温暖化が進んで、氷がどんどん融けていけばこんな音がたくさん聞こえるのだと思い、この南極の氷が僕達に警告しているように見えた不思議な展示でした。

冒頭で書いたように僕達の意思が今の地球を守っていけるのです。今は真実を知るために勉強し行動していくことが重要だと、この氷、この環境展は僕達に伝えたかったのかもしれません。
(渡辺 伸好【4期塾生】)